ユウ坊可愛い!由織さんはもっと可愛い!!!!!!





ユウ坊、めちゃくちゃ可愛い。Treating2Uの建といい、何故エロゲには食べられないショタがちょいちょい出て来るのだろうか。恋よほうやひまわり(regripsの方)みたいに食わせてくれてもいいのではなかろうか(エロゲでそれ喜ぶ人は、極々少数なんだよ……)(こんな後述するような。、ド健全性的思考の主人公じゃそもそも万に一つもあり得んやろ)(Treating2Uの主人公も同様だが)

そんなクソみたいな感想はさておき、父子家庭で由織さんを母のように思って慕うユウ坊と、それに自然体で応えてあげたいと思う由織さんと、二人に関わる主人公の疑似家族みたいなやりとりは、ホームドラマ的でとてもほのぼのとした。変な意味ではなく、ユウ坊と主人公の和解まで見たかった気がするなぁ。一緒にいる期間が短すぎるから仕方ないんだけど。

しかし等身大の可愛いショタではしゃいでいたのもすっかり忘れるほど、由織さんマジで可愛いお姉さんだった。天然っぽさと素朴さとキチンとした大人のお姉さんとって多面性が絶妙というか。管理人さんと主人公が冗談で結婚するか言っててマジでするんですか!?みたいに驚いてたとことか、小さい頃主人公と遊んでて、砂のお城の部屋を解説してる時に「そこはトイレです」とか言うとことか、ガチで噴いてしまったww

それでいて感性が素朴で綺麗なのも好き。夏のお話で話題になる花が、ひまわりとか朝顔じゃなくて、ツユクサとかアスターとかコスモスとか月下美人なこの作品のセンス、良いわぁ。花はすぐ枯れてしまうって言う主人公のおにーさんに、「種を作ってまた花を咲かせてくれる」って返せるとことか、海辺で季節のお話してくれたり、海から季節が変わるんだって言うとことか、話してくれる事がみんな綺麗というかな……。自分で言ってるとおり、ちょっと幼稚で子どもっぽいところがあるんだけど、そこがまた少女らしさを残している大人のお姉さんって感じでめちゃめちゃ可愛い。この作品の主人公にしては珍しく、かなりハッキリとした行動で物にしたい女だと積極的に動いたのもうなずける可愛さだった。

このゲームの主人公の松永のおにーさんさぁ、由織さんとかみかげさんみたいな、少女らしさを残しつつもしっかり大人のお姉さんの女性のが絶っ対好みのタイプだよね。これまでプレイした年下学生女子3人相手は、なんというか放っておけない、ちょっと同情チックな面が強かったと思う。今までプレイして来たルートのヒロイン達には悪いんだが、年下学生女子組はそもそもあんま恋愛対象の女性としては好みじゃねぇんじゃねぇかな? って個人的に思った。

肌身離さず持ってたみかげさんの絵すらあげた上、部屋まで乗り込んであなたを抱きたいんだ!って、こんなにハッキリ、ド直球にアタック仕掛けたのって、由織さんルートが初めてじゃない? もちろん今までのルートだって、こうと決めればおにーさんなりに応えたし、彼女達が望めばキチンと責任を取って結ばれる流れではあった。でもやっぱずっとみかげさんみかげさん言ってる松永のおにーさんにとって、みかげさんを覗けばこんなに自分から求めた女って、由織さんだけなんじゃない?って思う。終盤の月下美人を二人で眺めるくだりでも、自分がフラれてしまうかも、ってなって、あんな必死こいて嫌だ嫌だ!みたいになる彼がみかげさん以外の女で見られるなんて正直思わなかったもんな。(ここの、月に照らされる月下美人と由織さんのCG差分めちゃ綺麗だったなー)。

そしてこのルートの終盤の展開にはすごくハラハラした。だってここまで攻略進めて来て、真っ当にギャルゲーとして楽しい、って思ったルート由織ルートが初めてだったんだもん……。ホームドラマみたいな三人のやり取りに和んで、微笑ましいデートと由織さんの天然入った素朴な挙動には笑えて萌えて。エロシーンも珍しくめちゃくちゃ主人公乗り気で(そもそもハッキリノリノリで仕掛けたのが主人公の方というのは、このルートが初めて)由織さんは積極的で萌え萌えだったし。キスも含めて一線越える時の流れも、すごく恋愛してる感じがした。つぐみルートを引きずってたのもあったから本当由織さんルートは真っ当に結ばれてほしくてさー。今までのルートも切ないひと夏の恋としては秀逸なのだが、ハッピーエンドのルートにしろそうでないにしろ、ちと読んでて切ない要素が多過ぎた。

エピローグで松永のおにーさんも指摘してたけど、エンドロール直前のアスターの花言葉の引っかけはちょっと由織さんも酷いぜ……つぐみルートの後だったし、結構ハラハラしたじゃないか。このルートの主人公が、由織さん大好き!絶対物にしたい!って積極的な感じでマジでよかった~。つぐみルート後じゃないと由織ルート入れない仕様、本っ当いい意味で性格悪い構成だと思うなぁ。絶対わざとだろ。(竜宮城の亀うんぬんの伏線の関係もあるだろうが)

小さい頃の由織さん、本当箱入りお嬢って感じの、今よりホワホワッとした女の子でマジ可愛い。(今はもっと素敵なお姉さんだけどさ)。実は主人公の初恋は、みかげさんではなく由織さんなのではないだろうか?(どっちにしても自覚はなかったと思うが)。この後の雫ちゃんがどれだけの威力あるかはわからんけど、実はみかげさんより先に会ってた的な構成といい、主人公の態度といい、みかげさんとタメ張れるヒロインって今のところ由織さんだけじゃね?しかしここら辺も、多分由織さんは覚えていると思う(あだ名の件的に。主人公以外そう呼んでくれる人いないって言ってたし)けど、主人公は思い出さないままだし、たまてばこも掘り出さずじまいなのは寂しいなぁ。これは回収しきれなかったというよりは、「私はただのお手伝いの川奈由織です」「昔ではなく今が大事」という言動の通りなんだろうね、そういうキャラ。過去を引っ張り出して同情させたくないみたいな。良くも悪くも奈緒とちなつは、本人らにそんなつもりないとは思うが、そういう同情を引いてお兄さんと結ばれるようなとこあるしな。無意識下では昔会ったのを覚えてるのだろうが、ほとんど人柄と個人的タイプに合致したというだけで、あのみかげさんみかげさんな主人公がグイグイ行くほど惚れさせたのはスゴイよな。

由織さん、良い女だから自分から「あなたと昔会った事がある」って匂わせないんだよな。それがまた最後自分で言ってるくらいの「馬鹿なほどお人よし」って事でもあるんだと思うが……。どっかの金持ちの家のお嬢さんで勘当状態っぽいってのも全然掘り下げられなかったし……。なんというか言い訳とか弱みにつけ込むみたいな、姑息な部分がない女子だな。そういうとこがぶりっ子にならず、素朴な素敵なお姉さんって印象に仕立て上げているのかしら……。(裏設定的には色々ありそうな人なんだけどなぁ)

パッと見の印象で雫ちゃんのが好みだったから由織さんを先にしちゃったけど……いや思ってた以上に萌え萌えお姉さんだったなあ。単純に、キャラにまったり萌えられたし、楽しかったというのがデカい。物語としてはとても良質で、好みは好みだったから今まで気づかなかったんだけど……コレまでの3ルート、楽しくはなかったんだね、私。

主人公と気持ちがシンクロし過ぎてすっかり由織さん由織さん状態で書き忘れるとこだったが。このルートでみかげさんが語った月と人魚の話って、つぐみが初めて書いた絵本の内容なのでは?「月と人魚」とかいうタイトル的になんかそれっぽいんだが。時系列合わないけど。あとこのルートでちなつと死にかけのセミを見守るイベントがある理由があまりよくわからんかった。エピソードとしては普通に良い話ではあるが、浮いている気がする。(敢えて考察するとしたら、もういないみかげさんを振り切るとかそういう暗喩でもあるのかもしれんが)。

しかしアレだな、由織さんルートの最後までブレない積極性と、つぐみルートの良くも悪くも紳士(Hシーンも、つぐみが求めなければ最後までする気なかったレベル)っぷり、見事な対比になっとるというか、つぐみちゃんは自分から積極的に追いかけるほど好みの女子ではないのだろうなぁ(もちろんあの後つぐみが押しかけていく流れだったとしたら結ばれたと思うが)。と思うとちょっと残酷な感じ。まぁちなつも奈緒も、彼女達から積極的に行ったから結ばれる感じの流れだったし、主人公の女性的好みは由織さんやみかげさんみたいな愛らしさのある大人の女性(年下女子の場合は、女子側からガンガン行かないと、多分可能性はない)って私の邪推は多分間違いじゃないよなぁ。

まあなんというか……だからこそ素敵と思ったんだろうが……つぐみちゃんも由織さんもちょっといい女過ぎるとこある。ちなつや奈緒みたく「なんとしてもおにーさんと結ばれてやるもんねー」的なとこがある、可愛くもしたたかな女子のが見ていて安心はする。逆につぐみちゃんは自分の重い過去につけ込むような女になりたくなかったのかもな。いかにも押しかけ女房しそうなキャラなのになあ……別に恋はもっと姑息だって良かったと思うんだけどな。
2023/10/22(日) 22:19 作品感想 PERMALINK COM(0)