やきにく亭
～キャベツを添えて～

一言で言っちゃうとふんわりしたセカイ系。サッパリした中盤（ある意味ここで終わり）までの儚い恋物語のが好みで、それ以降はちょっと退屈かも。構成としては面白いんだけど。登場人物が全員ギャップのあるキャラクターってのも好み。

メインヒロインの蓬莱ありすが一番印象薄い＆救いがない感じ。ふんわりした空気と文体でごまかされちゃうけど。ありすも可愛いは可愛いが、麗華とか杏に比べると無難かつ掘り下げが薄い気がする。実質的な主人公は杏じゃね、これ。恋愛ヒロイン的にはありすが揺るがない感じなのと、プロローグとエピローグの繋がった構成は好き。

あんまり暗い気持ちにならず、サッパリしたちょい切ないセカイ系ラノベが楽しめた。