財前五郎とかいう癌切り取りゴミカスおじさん、医療ミスでチンポ切られて死ねばいいんじゃないかな?(二十六章まで読んだ感想)ついでに鵜飼教授も死ね。ぐう聖里見医師はマジで幸せになってくれ、頼むこの通りだ……;;;;

財前五郎、本当にムカつくし胸糞。患者が苦しんでる描写と交互に、コイツがドイツ旅行現地女とのセックス含めて楽しんだ(明確には書いてないが、「今夜は君と一晩中踊りたい」ってそういうことやろ?)描写が入るのがホンマクソ。里見教授が患者死んだ、早く戻って来いって二回も電報打ったのに二回とも握りつぶしてドイツ旅行一ヶ月以上もめっちゃ楽しんでたのほんまクソ。そのせいで遺族に裁判起こされてざまあwwwwって思ったのに、裁判の結果もほんまクソ。

裁判で五郎の傀儡としてウソの証言しつづけた、小心者の柳原医師も苦労人でここで落ちぶれるわけにはいかない、ってのもわかるんだけどさ……。奥さんが五郎のカスに「旦那生き返らせて!子どもの父親を返して!」って泣きながら胸倉つかむところ読んでて辛かった。裁判で負けて、遺族の証言者買って出た里見医師も巻き込まれて、とても自分の研究が出来ないところに左遷(一応肩書きは教授に昇進の形だが、左遷)される事になって、絶望して辞表書いたらそれすら大事になるのを恐れた鵜飼のカスに握りつぶされて、恩師の大河内教授に研究続けられそうなとこ紹介してもらうまで飼い殺しにされて……。

五郎のカスもだけど、鵜飼教授ってそれ以上に人間じゃねーやって感じするわ……。おぞましい。里見医師の報われなさに、読みながら本当、どうして……ってなった。その後、左遷みたいな状態とはいえ、自分にピッタリの素敵な職場に配属させてもらえたのは不幸中の幸いか……。素敵な友人も出来たし。裁判で遺族側についたせいで職場で立場すげぇ悪くなって、居場所無くなる事も、奥さんにすら理解してもらえなくて(それも当然だし奥さんの気持ちもわかるんだけどね)、それを承知で正直であろうとして貧乏くじ引くの悲しすぎるよ。控訴にも付き合うアフターケアまでして、新しい職場でも相変わらずお年寄りに優しくてさ……。貧乏だからって薬も自腹切ったり、医療費免除になるように駆けずり回ったりしてさ。新しい職場で温かい診療してる里見さん見てたら泣きたくなっちゃったよね……。またこの人、義理の兄貴も似たような流れででっかい大学病院を去って、開業医細々やってるってのがね……。血繋がってないのに魂が血縁の兄弟みたいなそっくりさん義兄弟……。

里見さん、あきらか佐枝子さんに惹かれてるのに、「君は僕の妻の友達だよ」って抱きしめないで押し返すし、ああもう……っ!って彼の挙動全てが心打たれるっていうかさ……。

最初は財前五郎のカス一人が主人公と思ってたけど、これもしかしなくても、五郎のゴミカスとぐう聖里見さんのダブル主人公みたいな感じなのかな……。中盤からは雑に分けると里見さんと五郎のカスで二大勢力みたいになってるしな、人間関係が。

本当、東教授って始まりこそ若者、財前五郎のカス(自分よりは)に嫉妬してるいけ好かないおじさんみたいに見えたし、もちろんわが身がカワイイとか自分の保身に走るとこもあるけど、五郎のゴミカスと鵜飼のカスジジイに比べたら普通にまともな人間の方だよな……。少なくともこの人は、自分が祭り上げようとした菊川医師が教授選で負けちゃった時も、罪悪感くらいあったし。この人も五郎のカスには古くせージジイってバカにされてる感じだが、この人の元で肺に関する専門学を学んだ柳原医師は、五郎のカスのカス診療に疑問があったわけで(展開上最悪の事態を止める事は無理だったが)、やっぱり優秀な人ではあるんだなあ。教授だし当たり前と言えばそうなんだが。

五郎のゴミカス野郎、保身に走って裁判逃げ切るのはとりあえず置いとくとして、死んじゃったって時も、そしてそれが自分のせいってわかった時も、本当に、カケラも罪悪感とか死なせた患者にゴメンなさいって思う描写すらないんだもんな……。ご自分の大好きな手術すら、地味な手術だと何でおれがこんなクソ地味手術を……みたいな感じで機嫌が悪くなるし、本当に満遍なくクソだな。こんな奴に一定のカリスマ性があるってのもリアルで嫌だわ。愛人のケイ子さんにすら、あんた冷たいって言われるくらいだもんな……。自分の子どもとか、故郷のお母さんには愛情がある描写もあるけど、それにしても本当にクソだよコイツ。作者の文章が簡潔で上手い&ぐう聖里見医師みたいなキャラもいるおかげで、過剰にイラつかないで、続きが気になる感じに楽しめるけど、それにしても五郎はカスだよ。

最初は東教授もちょっと冷たいんじゃない?って思ってたけど、(ずっと自分の下で面倒な雑用も何も引き受けていた五郎を無視して、自分の老後のために、他所の人を後釜にしようとしてた)、五郎ほどは非情になれる人でもない(里見医師ほどぐう聖なわけでもないが)し、教授の後釜とか置いといても、いずれ気まずくなっちゃったような気がするなぁ……。財前五郎みたいなカリスマ系カス、信者みたいなやつしか上手くやってくの無理だよ。(実際作中でも、コイツのそばにいるのはコイツの崇拝者みたいな人間ばっか)恩師の東教授も、親友の里見も踏みつけた冷酷さだもんな。五郎なりに苦労してきて、何をしてでものし上がってやると言う人間に形成されていったのは読んでればわかる、わかるけどクズだよコイツは。読んでて、「どうして……」ってなったし、鵜飼クソじじい教授と合わせてお前ら人間じゃねえ!って叫びたくなった。いやまあ、そのいやらしさ含めてすごく人間臭いんだけどね……。

2024/01/07(日) 20:45 作品感想 PERMALINK COM(0)