降りなくていい駅に降りてまで図書館に本を借りに行ったのに、欲しい本が貸出中でがっくりしたので、ふと目についた植村利夫って人のたんぽぽの絵本を手にとって読んだのだけど、とても美しい感性でたんぽぽを通した世界の詩が書かれていて、淡い色彩のイラストも合わせて「なんて綺麗な優しい絵本なんだろう!」ってなった。最終ページの著者紹介いわく、教師で学者だったらしいんだが、この手の自然博士の書いた子ども向けの本って、大人が読んでも楽しいやわらかな美しい文章が多い気がする。
今日はこの本に出会うために途中下車したんだな……。って思った。心洗われたわー。やっぱり図書館に来たけどがっつり本読むでも借りるでもなく手持ち無沙汰状態の時は、子ども向けの絵本を一冊手に取るに限る。短いのに濃厚で満足感高いものが多いんだよなー。
有名な人みたいなのに今の今まで知らんかった、どれだけ本読んでも私の知らん素敵な作家が尽きることがないのは、焦るような嬉しいような。
専門書ってなんか大人向けのがただただおもんないしそもそも何を言いたいねん、そもそも何の本なんだよコレは、ってレベルの迷走した本が多い気がするんだよな……こないだ借りた植物の本も、前に読んだ子ども向けの植物の本に比べて明らか内容がうっすくて、何が言いたいのかわからん、味のしない寄せ鍋状態でガックリ。先に子ども向けの本を当たった方が良いな……。
それにしても私はたんぽぽの話が好きだな。たくさんの花の中でたんぽぽを敢えて選ぶセンスの作品は大抵合う事が多いかな……。ぽぽたんはアニメもゲームも好きだし。