身内からDVD譲られたので見よう思ってずっと見てなかったので今日見た。
背景美術とか雰囲気が、ほたるの墓とトトロと耳をすませば辺りのいいとこどりって感じで、結構癒しな感じ。
ストーリーはまあ陳腐っちゃあ陳腐かな。フツーに穏やかに、無難にまとめてくれるので、最後まで見ればそう悪いと思わなかった。ただ、ハッピーエンド風だが、「そういう風になってる」のは変わらんので、二人の恋に今後支障がないか心配になったけど。まあハッピーエンドって事でいいのかな。
ジブリの雰囲気映画っぷりを極めた感じで、仕事から帰って来てまったり見る分には十分良かった。ただ、久々にジブリ映画見るとやっぱ声優の演技力がしょっぱくて萎えるなぁ。特にヒーローの俊酷くね?
主題歌の「さよならの夏」が良かった。これはコクリコ坂用に作られたものじゃなくて、70年代くらいの曲らしい。
穏やかな雰囲気映画としても、感動や泣きまであと数歩足らん感じがしてちょっと惜しい気もするけど、多分それも狙ってる感じだからこれでいいのかな。泣きに数歩足らねーのはシナリオ信仰の穏やかさより、やっぱ声優の演技力の問題もありそう。もっと繊細な感情を伝えられるような演技力の人が良かった。正直、海も俊もイマイチな感じ……。ジブリの方針じゃ叶わない願いだが……。
評価あんま高くない気がするけど、昭和舞台の穏やかな雰囲気学生運動風(いうてゆるーく部活棟存続に頑張る程度だが)青春映画としては良いんじゃないかなぁ。多分コテコテのシナリオと、雰囲気特化で穏やかな空気は、この時代に生きた人ならもっと楽しいと思う。私も普通に楽しめたけど。
なんか久しぶりにものすごい普通の作品を見たような感じがするな……。ここのところ、見る作品がどれもこれも超合うか超合わないかが極端すぎたのでこのくらいの毒にも薬にもならん中間評価作は結構癒しかも……。
まあ
平成生まれが見たら0点つけてもおかしくはない映画だとは思う。昭和を生きた人以外は、気に入っても60~70点は越えなさそう。逆に昭和世代の人、違うけどこの空気がぶっ刺さった人が100点つけてても変だとは思わない。そんな映画。