第二部のストーリーのタイトルが「良き魔女と王子様の物語」である事にいくつもの素敵な意味があるのがすごく良かった。エクス×レイナもだが、レヴォル×エレナと、ソシャゲシナリオでメインカップルがド直球に刺さる楽しい体験をさせてもらったのも素晴らしかった。ロマンティック過ぎる……。夜更かししちゃってもうこんな時間だよ。いや、いつもは音消して通勤中とかに読んでるけど、最後の方は音出してがっつり読みたいなぁって……。
後に兄弟作のグリムエコーズの主題歌歌う人のグリムノーツ第一部主題歌カバー動画を張っておくか。
グリムエコーズの主題歌もすんばらしいよなぁ。(これだけでも聴いて欲しい)ノーツの方全部隅々まで読んだらやるからちょっと待ってて……。
第一部のエクスとレイナが王道な王子とお姫様である事には、マキナ・プリンスという、「白馬の王子はまさに機械仕掛けの神である」という解釈からも意味があるわけだが、第二部はそこに倣わず王子と魔女である事に意味がある。
それは第一部で悪に操られたラスボスであったモリガンを救う意味もあるし、王子と姫の王子に横恋慕してしまった、元お姫様の魔女のファムの心を救う意味もある。そして悲劇を生涯語り続けたアンデルセンが、最後、「彼らの物語が不幸であってたまるか」とのたまうほどの、ハッピーエンドの物語として語る。何重もの素敵な意味が考えられていて、第二部は素晴らしく重厚なお話だったのが、この点だけでもわかるね……。
エレナと融合してもモリガンの事ちゃんとわかるレヴォルいいよね……。レヴォルはエクスみたいに直球の愛してるはないんだが、同一存在であるモリガンもエレナも大切で好きなのがちょっとした態度でわかるのが素晴らしい。エクスのようなみんなの王子様的な博愛度は低いけど、ファムなんかも含めて、魂が同じ女達を大切にする心はある。エクスも好きなんだがやっぱレヴォルの味わい深い愛情素敵だな~って事で、局所的にレヴォルのが刺さるとこある。エクスのが多分初恋泥棒なんだと思うけど……()
最後の旅立ちでも、エレナが行くなら僕だって、ってだけじゃなくて、そもそも「僕と一緒に旅に出ないか?」って先に誘おうとしたのはレヴォルの方ってのが良いよね~!!エクスの直球クソ恥ずかしい告白も萌え萌えで叫びそうだったが、レヴォルのちょっとした所作から出る愛情表現も好き~!!大人っぽくなったエレナに一瞬見惚れちゃったり、ホームでの寝ちゃったエレナを気づかう台詞だったり。初恋はお姉さんだけど、真実の愛は妹系女子ってのもなんかすごく萌え散らかすやつ。
最後も王道な今までの人達がかけつけてくる展開で、語られない彼らの物語が、たくさんの人達の心に残る物語に変化したのも熱すぎる。スッキリ物語を終えつつも、壮大な世界を提示して終わったのも、この企画構想の壮大さを感じさせられた……。だからプロジェクトグリムなんて壮大な計画なんだなぁ……。いやあ次はリアタイでちゃんと応援したいけどねぇ、この先も語り切れるのか?これ……。
ラスボスが語った「銀河鉄道の夜」だの「シャーロックホームズ」だのの想区の話、多分ボツった第三部とかのネタだったんだろうなぁと思うと切ない。それすらもラスボスの甘い誘惑をはねのけるレヴォルの熱さに繋げちゃったのがまた潔いしカッコイイ。
まだまだイベントシナリオとか読めてないからまったり読み進めるけど、やっぱここで読者として一区切りの興奮がデカい。ドロテアさんの歌った忘れじの言の葉が美しすぎて忘れがたい。終わらない物語を思いっきり否定してみせたエレナ、ソシャゲ媒体だと思うとサ終の皮肉もさえも熱さに繋げちゃっててカッコよかった。ありがとうグリムノーツ。さよならグリムノーツ。まだ読者私の旅はもう少しだけ続くけど。