深景さんが忘れられない。
「星は出ている……?月は笑っている?」

ああ、出ているよ、笑っているよ、深景さん……。み゛かげざぁああ゛ん大好きだあ゛ぁぁぁぁあ!!

【作中に出てくる数値について】
主人公達が作中の蜻蛉海岸(この儚くて綺麗な地名センスもまたリフレインブルー節だよなぁ)に滞在する期間は7泊8日。主人公が深景さんを想い続けたのも7年。物語は8月1日から始まり、旧七夕の8月7日で終わる(8日目は帰るだけだからね)。全部七夕にちなんだ意味があるとはまあ思わないよね。主人公の思い続けた数値は、リフレインブルーの七夕伝説にも由来してるんだが、まあ七夕に引っかけたシャレた洒落でもあるだろう。だから、最終ルートラストで主人公がまた深景さん(の想い出に)に逢いに来るよって約束も7年後なんだね。最後まで七夕に引っかけたライターの洒落。……これ、少女漫画とかじゃなくてエロゲなんだよな。天然って怖い。エロゲの(コンテンツ的に良い意味での)下世話さとかドロドロっとしたエロとかが無さ過ぎなんや……(深景さんとの夫婦Hがちょっとマニアックなくらいか?しかしアレも終わりを感じるようなピロートーク会話とか、どっちかというと切ないのよな……)本当このライターの作品、もう1作くらい見たかったわ。1作といわず七夕に引っかけて7・8作くらい見たかったわ。

エルフだからこんなに細部まで丁寧な仕上がりになったとは思うが、エルフだからあまりに他と作風が違い過ぎてウケなかったんやろなというのもわかるジレンマ(元々作風が、エロゲでしか出来ない感じなのにエロゲやる層にあまりウケない感じもするが……)少女漫画とかで耐性がある事も多い女子がやって刺さるのはともかく、コレが刺さる男性は良い意味で照れとかがない澄んだ感性の持ち主なんだろう、コレ書いたライターのように。エルフゲーやってたプレイヤーにそういう特定タイプがいる感じもしないしなぁ。しかもまだコレが発売された当時はあんまネットとか発達してない時代だし。

男女カップルがいたとして、初めて七夕伝説を聞く二人だとして、女の人が切なーい!って盛り上がってる横で「本当そうだねマイハニー」とか、でなくても「確かに切ない話だなぁ」と即素直にうなずける男子はあんまおらんと思う。照れが勝ってしまうと思う。そんな感じのアレで、そこら辺が某批評空間でも評価が真っ二つな理由だろう。

別にエロゲなんか家で一人でシコシコ読むもんなんだから恥ずかしいもクソもないが、人間「照れくさい」に打ち勝つのはなかなか難しい。

「女性がやった方が多分おもろいけどホントに普段エロゲしない人だとエロゲノリってやっぱキツイかなって事でエロゲやる姉ちゃん向け」みたいなエロゲってやっぱあるよな。

私はまた、少年少女の澄んだ感性を持った男性ライターの書く物語を探す旅に出なくてはいけない……ずっと蜻蛉海岸にとどまってはいられないのだ……(本当我ながらキモイ趣味だな)でも今はまだ、繰り返す波の想い出に浸っていたい……(クリア後、メニュー画面でずっと波の音がしてるシステム構成本当にセンスあるなと感じる)
2023/11/01(水) 06:27 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)