やきにく亭
～キャベツを添えて～

やっぱりシルバニアファミリー見たいなぁ。最近自称大人向けみたいなのより子ども向けのが面白いな。というターンに入っているし。子ども向けって子どもが飽きたら終わりだから最初から最後まで作ってる方がガチで面白いんだよな。言葉も用語も面倒なものないし。

思うんだけど大人向けって全年齢の癖に過剰にエログロするとか小難しくするとかじゃないと思うんだよな。例えばこの前見たアンパンマンの映画・ドーリィだったら、アレは子ども向けだから絶対ハッピーエンドにしないといけないけど、これが例えばもう少し大人向けだったら、ハッピーエンドにしなくてもドーリィのしたことはムダではない……みたいな切ないファンタジーにも出来る……そういう事だと思うんだよな。大人でも可能ならハッピーエンドのがいいとは思うし、不満に思う人もいるだろうけど、少なくとも幼児向けのように最初からビターは選択肢に入らない、って事はないと思うし。必ずしもそればかりがベストではないけれど、選択肢には入って来るよね。ドーリィはアレでいい、５歳くらいの子にあのテーマをビターエンドで見せるのはあまりに酷いし。親御さんと子どもが、ちょっと泣いても笑顔で良かったねーって映画館から出てこないといけないコンテンツだし。

ドーリィの記事でも言ったけど、やっぱパルムの樹は私には刺さるけどそこら辺がちょっとズレた作品だよな。とっつきづらい不気味さを取っ払った根っこは確かに綺麗なんだが、その綺麗さにしても子ども向けじゃないし、小説版なんかもっと重いし。アレをなかむらたかしのちょっとキモイヤバイとこ取っ払って綺麗に抽出したとしても、やっぱり子ども向けとしては色々重たすぎるんだな、って小説版読んで思ったしなぁ……。大人になってから小説版読んだからものすごくいいと思ったが、コレを子どもの頃読んで受け入れられたかはちょっと自信ないんだよな、やっぱ。寂しい叙情性癖があると自覚した大人だから、小説版のラストのパルムの台詞思い出すだけで自動的に涙腺が潤むけど……。小説版書いた人マジで他になんか作ってねえのかな……ＤＶＤにもなってなさそうな作品の制作にちょっと関わってたっぽい＆いかにももう稼働してなさそうなＨＰがあった事は小説版の著者紹介にあったんだが……。

とにかく、大人向けって言うならドーリィがビターエンドな感じのそういう、仕方のない悲しさを受け止められる年齢だよね、くらいのやつが読みたいなと思った。

リフレインブルーはそこら辺良かったなあ……でもああいう綺麗な感性を持ったまま、下品とかじゃなくて大人向け、みたいなもの作ってくれる作家って多分あんまおらんと思う。少なくとも私は知らん、エロゲならもっと知らん（あの感性は星の数ほどあるエロゲでも唯一無二では？）って感じがする。windは根っこの感性は近いと思うのだが拙すぎるし。思い出の海を訊き返すたび蜻蛉海岸に戻ってしまう。今年のベストエロゲ１位(やったのコレだけ)に決まりだな……。コレシカナイ置いといても、何年かに一度の名作だけど。