まあ自分の傾向が闇か光かって創作者なら一度は考えたくなる奴なのはわかる。

問題は私の精神が不安定過ぎて、カップルがイチャついた話を描いた後殺人事件が起きる話を書いていたりして、自分で分類が不可能ってことだな。

純粋に、情緒が育ってないのかな?精神が不安定なのかな?としか思えないし、実際そうだと思うからこの話は終わり(自分で勝手に言った)
2024/07/25(木) 00:54 その他自創作絡み PERMALINK COM(0)
グルグル2の魔王ちゃん、「あの子は一度本気でニケを寝取りかけて、ククリとガチのケンカをすべきだったんじゃないか?」って言ったけど。 

多分正確に言うともっと前、初恋のシエロちゃんをかっさらって行ったシトラスちゃんと本気のケンカをすべきだったような気がする。

魔王ちゃんは衛藤先生にしてはかなり迫ったキャラで、「シエロとシトラスに最初は怒りをぶつけるつもりだった」とまでは一応言ってるけど、結局それは出来なかったんだよな。魔王ちゃん……というよりは正確に言うと衛藤先生かな、が優しすぎて。

もっと迫った漫画だったら、多分シエロとシトラスのどっちかは魔王ちゃんに殺されてるような展開だよな、アレ。殺すはやり過ぎでも、理不尽な怒りをぶつける、殺人未遂くらいまでは行ってもおかしくないよな、これが衛藤先生の描くグルグルじゃなければ。

そういう事を描くのを全力で避けたかったにしても、魔王ちゃんはシエロとシトラスを心の中で憎むくらいはしても良かったと思うんだよな。デビルククリになっても本質は良い子なくらいのククリの対としても。

まあ冷静な第三者視点で見たら憎むのも八つ当たりもお門違いだ、ってのもわかるが。作中でも「小さな子供のころの失恋でも、本人には大きな事件」と言われてる事だし、幼いなりに本気の恋をした魔王ちゃんが、その裏返しとして好きだった人、好きな人を悪気なくかっさらって行った女に理不尽な憎しみを抱くその事まで悪い事だとは別に私は思わないんだよな。

でもこんな素人でも思いつく発想がプロ作家とプロ編集にないわけがないし、本当にこういう展開が嫌だったんだろうな。衛藤先生は多分本当に何かに悪意を持つとか、悪意を持ち続けるとかが本質的に苦手、出来ない人なんだろう。グルグルランド+とか舞勇伝キタキタの後書き読むと、結構苦労人っぽいのにね。よく世界を理不尽に憎むような事がない(あったとしても、決して作品に出る事がない)ままここまでベテランの歴を重ねたよな。普通の人が出来る事じゃないと思う。

でもなんかちょっと魔王ちゃんはその優しさが仇になってるキャラのような気がする。がじぇっとの委員長とか漫画好きな男の子みたく、初恋を昇華してもらえるわけでも、新しい人生や恋に送り出してもらえるわけでもなく、結局シエロとシトラスの面影があるニケとククリに八つ当たりするだけのキャラになってしまったわけで。

そういう事が出来ないから衛藤先生の作る物語とご本人の人柄が好きなわけだけど、やっぱり魔王ちゃんに関しては可哀想に見えちゃうかな、私は。

しかしがじぇっとはちゃんと失恋も新しい人生も描けてるのに、グルグルだとなんでメインカップルから当て馬の魔王ちゃん、レイドまでこんなややっこしい事になっているのか本当に謎。それだけ思い入れがあり過ぎるのか、代表作のグルグルだけが特殊なのか……。

2の「子供のまま、大人になる事」が1のメインテーマと真逆かつ、先人がおそらくほとんどいないテーマだから苦戦するってのもわかるんだが……。

私みたいな厄介な頭おかしいオタクが、こんなタイプの作品にぬるい、ふざけているとならず、「本当に出来ないんだなぁ」と納得する辺り、衛藤先生の善が本物すぎて、時々「ホントにこの人実在すんの?」レベルに首を傾げている。(そこまで???)

なんだろう……確かに著作を読んでて優しいと感じる作者ってのは他にもいっぱいいるんだが……その中でもかなり異端な方だよね、やっぱ。

こんなに怒り、憎しみを描けない人、私は普段なら合わな過ぎてキレてるのに実際はメロメロなので、衛藤先生はホンマもんの光の創作者だと思う。この天然物の光に比べたら、自分で光とか言っちゃうタイプの創作者は、豆電球くらいショボい。

っていうか闇とか光とか自称した時点で普通に底が知れるような気がするんだが、なんで言っちゃうんだろうな、ああいうの。

自分がやべーもん作ってる自覚がなさそうな人の作るやべーもんにしかハマれないからついつい突っかかっちゃうラインなだけかもしれんが……。ああいうの、天然には勝てないよねぇ、ホント。
2024/07/25(木) 00:12 グルグル考察 PERMALINK COM(0)