藤崎詩織とかONE2永遠の約束の望月綾芽とか、攻略難易度が高かったり、或いは序盤すごくそっけなかったり、後は例えるキャラが思いつかんが、はぐらかされたり子ども扱いだったりでなかなか相手にしてもらえない大人のお姉さん系ヒロインとか、ここら辺を便宜上、雑に「難攻不落・高嶺の花系ヒロイン」とくくる。で、その「難攻不落・高嶺の花系ヒロイン」が男女カプとかギャルゲーだといい感じだけどBLになった途端萌えねーな。と気づいてしまった。

なんでかな。「美少女が振り向く、心を開く」みたいな流れがBLだとご褒美に思えんのかな。多分そうだな。こういう事言うとメチャクチャ怒られそうな気がするけど、一応BLサイトで(最近管理人本人がそのこと自体を忘れがち)、こんな事言うのもアレだけど、萌えねえもんは萌えねえからしょうがねえな。我ながらBLになった途端萌えねえシチュが多すぎる。

逆に何ならBLで萌えるんだ? 年下のきょうだいっぽい関係は妹分も好きだけど弟分のがもっと好きかな(そらそうだろうな)。言うて弟分も受はあんま主流じゃないやつだが。弟分攻も男女だと萌えるんだがBLになった途端どうにも萌えねえんだよな私は。なんでよと言われても萌えんもんは萌えん。

最終的には作家によるんだが、BLはなんかそこら辺の作家補正も厳しいっぽい。自分でも面倒くさいとは思ってるし、最近は腐女子から普通に足洗いたいと思い始めている。

こんな面倒なオタクだから、最終的に花散峪山人考の冬矢と椿みたいに、お互いもう妻とか大切な女が心にいて、でもメチャクチャ仲が良い男共を公式男女カプを推しながらニヤニヤ眺めるくらいが一番楽しいわけわからんことになるんだろうな。

或いはハーメルンのバイオリン弾きのハーメルとライエルみたいな、お互い運命の女一筋なんだけど時々男同士で何故かチューしたりイチャコラしたりしてるのを眺めるのがいいみたいになる。まあ冬矢と椿はともかく、ハーメルンの領域まで行くとキツイ事も多いが……。これも何故か渡辺道明先生だと読めるというだけかも。別の作品の似たようなシチュでドン引きした記憶もあるし。っていうかハーメルンがまるごと「ハチャメチャが過ぎるが、ツッコミどころもあるが、渡辺道明先生が描くと何故かとても好き」ってだけの作品な気もするけど。普通のギャグもBLギャグも、他の作家だったら引いてる可能性が高い。暗い設定もその設定をどこまでも弄りにかかるギャグも、他の作家だと多分読んでてキツイ。

この「高嶺の花、難攻不落ヒロイン」が男でやると全く萌えん問題、不二子ちゃんみたいな子を女子で見るのはサイコーだけど男だと「はっ倒すぞボケ」としか思わんのとかなり近いところにあるような気がする。多分「相手を翻弄する女子(無自覚~意識的問わず)」という性癖はあるが、男でのそれが性癖にないんだろう。攻二人に取り合いされて「ふえ?」ってキョトンとしてる受は火炎放射器で焼き払いたくなるが、女だったらギリギリ許せる(まあここまでノリが古いと男女でもあんま好きじゃないけど)のは多分ここら辺の問題。
2024/03/27(水) 18:36 雑記 PERMALINK COM(0)