魔法陣グルグルにオタクとして自分を支えていた何かが全て崩壊するレベルに(比喩でも誇張でも何でもない、)ハマっちゃってから、動画サイトとかでグルグルとコラボしたソシャゲとか、GBのドキドキ伝説とかの話覗いてみたんだけど……。アニメ三期もだが、もちろん違う人達が、違う媒体で作ってるから表現方法とかストーリーはそれぞれ違うんだけど、アレの本質を私なんぞよりずっと理解した感じのお話ばっかだからびっくりだよね。

レイズコラボはニケのナンパな一面が出過ぎな気もするけど、実際無印はあんな感じだし、そう描かれる一方で、同じナンパ男ゼロスがククリにちょっかいかけると近寄るな!って牽制してきてククリが大事なのがわかるし。自分の気持ちをかくしちゃう控えめな子であるコレットとククリを絡ませて、「デビルククリ」的な「もう一人のコレット」でコレットの気持ちを描いたのはまさにコラボだし。

グリムノーツはククリがコラボ先の世界で100人の友達を作る話で、そういうククリをニケが守りたいって思ってる事が書かれてるし。というか「友達が欲しい」ってのはずっとククリの祈願だったことは原作「ククリルク」でも描かれてる事で、それに対し、同じメルヘンな世界のゲームが「友達100人」のシナリオで応えるのって、コラボ相手に対するすごい歓迎というか……。あと原作にもあるループネタ突っ込んで来たり……(多分、レフ島編を意識してる)

GBのドキドキ伝説は全部話の流れは違うけど、アラハビカで一つの区切りとして、ここが二人の関係の山場の一つで、二人の恋物語が一回結論つくっていう無印グルグルというか、多分アニメ二期かな、の結論はちゃんと同じ。

なんかグルグルのメディアミックスって、ボーイミーツガールを一番の基盤にしてるアニメ三期といい、すごく出来がいいというか……。一個くらい「ギャグに惑わされ過ぎ」とか変なメディアミックス出て来そうなんだけど、流石に全部調べたわけじゃないけど、グルグルの公式二次ってかなり出来がいい確率が高いっていうか……。あのギャグやミステリー構造に惑わされず、ちゃんと他媒体の違う話として、それぞれ原作の根幹を拾い上げた形で、皆ちゃんと話を組めるんだ……ってビビるというか。

流石に私も、当時から「アレはギャグじゃなくてラブストーリー」ってことくらいは言語化が出来なくてもなんとなくはわかってたはずだと思うんだけどさ。多分、創作する人はちゃんとあの作品の根幹を最初から理解出来るんだな。そして尊敬が出来るんだなって。

しかし本当、グリムノーツはサ終する前にもっとちゃんとやっとくべきだったな。一応今でもオフライン版はあるんだけど。元々童話パロゲームってことはあるんだろうけど、ククリちゃんに対して「100人のお友達」はすごいセンスがいい。
2024/07/07(日) 07:02 グルグル考察 PERMALINK COM(0)
多分ククリちゃんの面影を求めて、漫画の兄貴分大好きな弟分とか、無邪気に懐いて来るヒロインが好きだったし好きになったんだと思うが、そういうの見てもイマイチしっくりこない事が多かったり、或いは「こんなの違う!!!!!!!!!」ってキレてたの、そういうククリちゃんみたいなヒロインに対し、勇者ニケがいなかったからなんだろうな。大抵冷たく突き放したり、あしらったり、その愛情を受け止めきれなかったりで。もちろんそういうヒロインに対して、理想の旦那キャラとかもいたけど。勤労魔導士とか僕の嫁の、物騒な嫁入り事情と大魔獣とか。カップルじゃないが、イナイレ漫画版の円堂さんとたまごろうとか。

少なくとも原作のニケがククリに怒った事がない(多分ホントに大切で、ククリちゃんがニケ大好きな事以上に惚れこんでるから)ってのは既にここでもわめいたと思うんだが、流石に嫁に対して一度も、ギャグでも怒った事すらない、ってレベルになると、いるわけもなくて……。

魔王学校に俺だけ勇者のヒロとリュウナが、個人的にかなりグルグルのニケとククリに近いってのはここでも話したと思うんだけど、流石にニケに匹敵するお人よしかつ、同じように好きな子に惚れこんでいるヒロも、嫁に対して怒った事ない、なんてことはないからな……。1巻で流石に変な事し過ぎなリュウナに対しては怒って(当然なんだが)仲がこじれちゃってる。それも(結果論だけど)ヒロを助けてたって気づいて、慌てて謝りに行くって流れなんだけど。ヒロもぶっ飛んだ善人なんだけど、流石にニケの「ククリちゃんに対し一度も怒った事も面倒だと思った事もない(呆れたりはあるが)っぽい」なんて光の狂気には達してない。そこは普通に年相応の少年って感じかな。それ以降はニケにかなり近い、リュウナに対して全く怒れない光の男と化すが……。

勤労魔導士の主人公ジェイクとか、僕の嫁の、物騒な嫁入り事情と大魔獣の旦那様とかはそういうケンカイベントもなく、運命のお嫁さん娶ったら、後は二人の仲に関してはひたすら穏やかで幸せな時間が流れて、最終巻まで変わらず終わるんだけど(僕の嫁~は最後だけヒロインの過去話で少し切ないが)、こっちは旦那が本当に大人の旦那様だから、すごく綺麗だけど、勇者ニケのアホっぽさはない。しかしハマった僕の嫁の、物騒な嫁入り事情のヒロインの設定とキャラ性がククリちゃんそっくりと気づいて寒気がしてる、自分のムーヴに。ねえ本当やめてくれない、そういうの!!(自分の挙動です)

だから個人的見解としては、やっぱ色んな作品見た結果、ニケとククリにかなり近いとこまで行くカップルってヒロとリュウナなんだだよな。おんなじ勇者とお姫さま(要素のある子)だし。お互い大切なのに、全然関係は進まなくて、全10巻ただ幼くイチャイチャしてるだけで、挙動も適度にアホっぽい。でも恋の描写になるとすごく綺麗。ずっとニケクク物語を読み返したかった私的には、魂が一番似てる。

やっぱちょっと、金ないとか言ってないで魔王学校はセールのうちにKindleで全巻買っておかないとダメだこれは……。流石にグルグル級ではないだろうけど、自分にとってめちゃくちゃ読み返したいものを散逸したっきり、ずっと読み返す機会失くしてるくさい……。

世間の酷評級評価にも関わらず(ヒロとリュウナが同じく刺さった、ネットで見かけた兄ちゃんは私とメチャクチャ同じテンションで褒めてたけど)、魔王学校のヒロとリュウナが好きで今も多分ラノベで一番好きなカップルなのって、ニケククに一番魂が似てたし、アホっぽくて楽しくて、ストレスがほぼなかったからだな……。やっぱ買わないとダメだ、後でアマギフ仕入れて来ないと……。

円堂さんとたまごろうにハマってたのも多分ニケククの面影があったからだな……自分の中で。

っていうか夏緑先生と衛藤ヒロユキ先生、やっぱ似てるわ。すごいアホっぽいのに恋の描写がめちゃくちゃ綺麗なとこが。ただ夏緑先生はデビュー作で「私は愛を書いていきたい」って言い切ってたらしいくらい、そういう事に一切照れがないけど。私の夏緑先生の著作殿出会いはあんまり良くなくて、最初に手に取った「ぼいレコ!」がイマイチ面白くなかったんだけど、それでも次手に取ったのはイマイチだった方の「ぼいレコ!」すらツンデレヒロインが主人公に恋に落ちる描写に関してはすごい綺麗だったからだろうな。

夏緑先生はなんというか、「自分の好きなものをキッパリ好きって言えるタイプの大人の女性」って感じがする。読んだ範囲だと、デビュー作の海賊船ガルフストリーム以外はホントにアホっぽい著作だらけだし、流石にラノベ作家として狂った勢いで勢力的に仕事してた時は、乱造が過ぎて作りも荒っぽく薄くなっちゃってたから、この感覚と、本当に恋愛の描き方が綺麗っての、わかってくれる人ほぼいないと思うんだけど。衛藤ヒロユキ先生以上にマイナーな作家だし。

夏緑先生は仕事人として、とにかく仕事をこなす人みたいな感じなんだけど、この人がもっと一つのものをじっくり作るタイプの作家だったら、衛藤先生ともっと近い感じになった気がするなぁ。勝手な思い込みだけど。デビュー作の海賊船ガルフストリームは、メイン二人の恋物語ではないし、もっといろんな博愛の話ではあるけれど、本質の綺麗さがグルグルの本質に近いと思う。夏緑先生得意のギャグもないから、この人が書きたいのが「愛」だって事もわかりやすい。

個人的な読書感覚だけど、魔王学校に俺だけ勇者!?と海賊船ガルフストリームの関係は、魔法陣グルグルとがじぇっとの関係に近い。普段ギャグ作家でやってる人の、本質を知るヒントになるというか。
2024/07/07(日) 03:38 作品感想 PERMALINK COM(0)