おっもしろかったーーーーーーーー!!!!!!!!!!!! 濃すぎて半分くらいで休憩入れるはめになったが……。


まあ全編名作過ぎて書き切れないけど、書けるだけ再視聴で気づいた事・言語化出来るようになったをメモしとこうか。



やっぱり冒頭から一番面白いのはムスカをビンでボコって逃げるシータだよね。いい意味でなんだけど、結構シータってパズー以外には暴力的でクソ笑う。軍人に捕まった時もまず腕噛むし。

飛行石の含まれた鉱物の地下で、ポムじいと星空のような場所を見物するシーン。もちろんここはよく覚えているけれど、BGMと夜空の中にやってきたみたいな場所をじっくり眺める時間があるっての、冒険ファンタジーとしてすごく良いよねって。ラピュタはやっぱりハラハラが一番印象的だけど(ドーラとパズーがシータ奪還するところとか、最後のバルスとか)ちゃんと静・動の美しさの緩急があって、静のシーンだと旅行みたいにのんびりと、シータとパズーと一緒に冒険の中の幻想を体験できる。

ロボット兵が、シータのおまじないで起き上がって、軍人達の施設を火の海にしちゃうくだり。昔は怖かったし、実際怖いものとして描いてはいるからからあんまりちゃんと言語化出来なかったけど。

ロボット兵の視点から見れば、主をただ守りたいってだけなんだよね、あれ。ロボット兵は決して怖い物じゃなくて、天空のラピュタに来た時、鳥や小動物の世話してる優しいロボット兵も描かれるわけで。子どもの頃もこの対比はもちろん理解してたけれど、場面場面に圧倒されるばかりで二つを上手に繋げて考える事が出来てなかった。だからこうやって感想書くだけは上手くなった今、見返すといっぱい発見がある。

ドーラの心理描写がすごく細かくて驚く。最初は利用してやれそうだ、ってボソッと言ってパズーを仲間に引き入れるし、シータとパズーが二人が見張り台に行った時も、二人が騙してるんじゃないかって半信半疑な感じで、伝声管で会話聞いてる。でも大丈夫そうだ、ただお互いを大事に思ってる子どもなだけだって思うと管も閉じて野暮な真似やめようとしてから、また一波乱。って流れがすごく丁寧でドーラさん改めて好きだなぁって思った。最後の方も、ギリギリまでパズーとシータの事待って脱出をためらってるんだよね……。

またさあ、シータがパズーと離れたくなくて、二人で見張り台の船で飛ぶ時、「お前は女だから戻って来な!」ってドーラが言ったら、シータが「あら、おばさまだって女よ」って返すとこ。可愛いよね~。連絡用の電話もすぐ見つけて電話かけてくるっていう。

改めて見るとシータってホントカワイイ。当たり前に可愛すぎてわざわざこうして言語化しなかったけど、意外と守られヒロインって事もなくて、どっちかっていうとパズーの相棒って言うか。

最後、骨折り損のくたびれもうけかと思いきや、ちゃっかり宝持って来てる空賊の皆さんのシーン大好きだわ。こういう一矢報いるみたいな描写がまた名作を名作にするんだなぁ~。

シータとパズーが脱出する時、鳥やタマゴを守ってるロボット兵の姿を見かけるくだりもいいよね……。

考えて見るともう10年くらい見返してなかったかも……もっと数年に一度、いや一年に一度くらいは見返すべき作品だなぁ、私にとって。
2024/07/13(土) 14:20 作品感想 PERMALINK COM(0)