やきにく亭
～キャベツを添えて～

グルグル２のおくびょうなアンブレラ回のニケクク好きすぎて、今読み返そうと掘ったら一発で探し当てられた自分に戦慄（２巻の終わりの方。）

「見慣れたはずのククリなのにめちゃくちゃドキドキした」と内心でニケが語るおくびょうなアンブレラ回もだが、グルグル２序盤はやっぱり、前作で見えなかったニケの心を覗こうと、いい感じに衛藤先生も躍起になっている感じがする。でも薄々感じていた通りというか、ソースはわからんがやっぱりニケの事って衛藤先生にもよくわかんないとどこかで語っていたらしくて、５巻の問い詰めと状況証拠からの推測が多分限界だった。

ニケって小学校の頃の友達がモデルらしいんだが、モデルが他人なだけに、衛藤先生の中にデータがないんかな。作者にも全部がわからんからニケは衛藤ワールドの中でもひときわ魅力的なんだろうが、歯がゆいこの気持ち。

衛藤先生、ククリちゃんの心はとても良くわかってんだろうな。って言われなくてもわかるこの信頼感。やっぱ作者の心がそのまんま乙女なんだよな。正直そのモデルの男の子の話、ファンブックの１行で済ませないでもっと聞いてみたいんだが？？？

このままニケの心は読者どころか作者にもククリにもわからぬままなのか、うーむ。

っていうか見慣れる前はめちゃくちゃドキドキしてたんかな、ニケ。初対面で衝撃受けてたからそうかも。

男性少年漫画家に対して、「男主人公より女主人公のが掴めているし本人の中にデータがあるんだろうな」って思うの不思議だが、ファンブックとか読んでも衛藤先生って多分その辺の少女より少女趣味だしな……。

５巻でニケの心が覗ききれなかったの、やっぱジュジュの言うような引き伸ばし以上に、作者の拗らせがヤベーようにしか見えん。ヒーローの素顔を絶対に見たくないという、拗らせたファンでも見ている気分だ。

ククリちゃんの可愛さゆえに、ククリちゃんのが理想のヒロインの一種的に語られるけど、あの子は普通に恐ろしい部分もあるし、ホントに全く闇が見えんニケこそ理想のキャラに見える。

何故私含め他のファンも、ニケに対し「あんな完璧超人理解ある彼くんがいてたまるか！！」と思わないのか？この世の不思議、グルグルより不可解な魔法である。

今までは「まあ狂ってるといえば狂ってるかもしれんがが、いいんじゃない？」って思ってたけど最新話のお出かけ回は怖かったな。なんでだろう。別に私もそこまでもちづきさんと変わらんというか、出かけたら飯か本屋、最近はKindleと図書館にハマって本屋すらときめかなくなってるからもちづきさんよりマズいんだが。

普通に本屋で「至りかけて」いるからマズいのかな……。知らん間に変な本買ってるの普通にホラーだよな。

本屋で至りかけるくだり、今時だと非常識！ってキャラの怒られが発生してもおかしくないというか、私もキャラにイラッとしそうなのに、もちづきさんってただ心配になるよな。ある意味漫画として上手いしキャラとして上手いのかもな。

本人は誰にも迷惑かけてないコメディと思ってるのに思いのほかコメディとしてウケなくて「大丈夫！？」って言われるような感覚を抽出するのが上手い漫画だと思う。美少女飯漫画としての評価ではないけど。なんか、笑いづらいけど不愉快でもない、自分の心にまだあった、誰かを想う生ぬるい優しさを引っ張り出される漫画だよね。ガナニー兄貴にスレ住民が割とすぐ「それ癌だよ、病院行きな」って言ったような、そういうなんとも説明しがたい優しさ。

ところで同僚の兄ちゃんとはフラグが立ったり立たなかったりするのかな……。そっちにシフトしたら急速にブーム去りそうだしそういう話ではなさそうだが……。というか純粋に、この漫画がどこに行くのか、そもそももちづきさんが逝かないかが気になる。妙な恋愛にも人情ドラマにもならず、このノリをずっと保ったまま終わったらある種の伝説になれると思うんだが、このネタとノリがそんなに長く続けられるのかは疑問。

ガナニー話題にしたらなつかしくなったから色々ググってたら、「乳がんとか精巣腫瘍なんかはパートナーが見つけがち」みたいな話を見かけてなんかこう……色んな意味で説明のしにくい立体的日常があるなと思った。結構真面目な話、そういう意味でも触診だの、夫婦のコミュニケーションだのって大事なんだな。

そんなにドラクエの熱心ファンじゃないけどドラクエのコミカライズだの、ドラクエに感動した人のファンタジー一次創作だのが好きってのよくわからないな、自分。でも私、ドラクエ知識って１～４と、飛んで７、コミカライズ知識で６辺りまでしかないからな……。ファンって言うほどファンとは言えない気はする。

勇者と魔王の型が単に好きなだけなのかな……。童話パロとおんなじで。一次創作のハマり方もどこか二次創作的なのかもしれない。なんかの共通知識前提みたいな……。まあ別に同じものたまたま好きでも嫌いな人、作家、作品はいるしあるけど。

なんかラノベでも魔王と勇者もの流行った時期あったよな。（お気に入りの魔王学校も、そのブームの終わり頃くらいの作品。）火付け役はどの作品なんだろ。まおゆう辺り？