しかしアレだなぁ、おそらく
グルグルの明確な元ネタの一つと思われるラピュタのシータとパズーは愛してるなんか使わなくても冒険の終わりには完全に心が結ばれていると思うし、
多分無意識にグルグルをパクリ倒してBLに反映させてた私も1年くらいでキャラをくっつけ終わってるし、恋愛に必須な色々エロいネタや強引な展開がNGな感じの、
下敷きになってる少女漫画の型が古い衛藤先生にしたって、おそらく心の師となってるはずの陸奥A子さんみたく、進まないならプロポーズでよかろうに、なんで
私がすっかり大人になってもニケとククリって心でも結ばれてる感じしないんだろ。
別に話の都合でくっつくのが引き延ばされてる恋愛なんて昔はいっぱいみたし、今もあるとは思うんだけど、ニケが元ネタの一人であるパズーみたく、必要な時は抱きしめてやるという事すら出来ねえ男ってのがやっぱすごい引っかかるというかね……。なんか
必要な時は抱きしめてやれる男だったら、愛してるなんて言葉も何も別に欲しいとすら思わなかったと思うんだけど。
似た系統の、
告白しても何故か恋人にならない魔王学校に俺だけ勇者!?のヒロとリュウナだって、必要な時ヒロはリュウナを抱きしめてやれる。そんな
簡単な事が、2でジュジュに指摘されるほどニケに出来ない理由ってあるのかなんなのか、よくわからんけど。
衛藤先生が好きな陸奥A子さんだって、
得意の普段のまったりでは足りないと感じれば、男にプロポーズくらいはさせてんだよね。だから
先生が好きな相手を異性のエロいものとして見るのがタブー級にウブだったとしても、ここまで来た
ニケククが、心の師を参考にプロポーズ展開すら出来ないってのは、純粋にわけがわからない。
流石にウサギテレビやがじぇっとはこんなわけわからん事になってはいない(普通に序盤から初々しい恋人同士か、最初から許嫁だし)けど、
グルグルだけ読むぶんには
「どうやってこんな人が結婚まで行ったんだ???」と純粋に
この世のミステリーにぶち当たったようなレベル。いやまあ夫婦にも色んな形があるとは思うけど、流石に
ニケの何かあった時抱きしめるのすらタブーくさいみたいなノリは明らか異常でしょ。久美沙織先生の児童向け作品でもいざという時は
子どもカップル抱きしめ合わせるくらいさせるのに。
ちょっと、好きな作品だけどそこら辺
潔癖通り越して不可解過ぎて不気味の域に入ってるよね。一回も
ニケから抱きしめた事がないっての。仮に
ククリを妹としか思ってないにしたって、
彼女が辛そうなら傍にいる男が抱きしめないといけない時ってあるというか、
普通にやるんじゃないかな兄貴として、って思うし……。
なんなら
抱きしめるってのはウサテレもがじぇっともなかった気はするんだが、この辺は流石に別の方向で大丈夫って描写があるわけだし
(序盤で恋人、婚約者ってことで)。
っていうかアラハビカ編で、
【出典 スクエアエニックス 衛藤ヒロユキ 魔法陣グルグル10巻 第83章おしゃべりな魔法陣】これって今ならわかるけど、デリダさんが言ったのは
大切な女の子を抱きしめてあげな、ってことだよな。結局
これに関してはアラハビカ終わっても出来なかったんだが……。
それこそ
ニケとククリが疑似兄妹に過ぎなかったとしても、
それならなおの事ニケが抱きしめてやらないとマズい環境にククリはいたっていうのにね……。
ククリちゃんってお父さんに抱きしめてもらった記憶も多分ないじゃん、だからそういう、
オババにもやってやれなかった事をニケがするべきだったと思うんだよな……
変な意味ではなく、純粋な男の愛情をあげられるのは、ニケしかいなかったわけだし……。まあ
小学生だった私がとっくに30過ぎのババア(この作品の異常さを訴える為、敢えてそういう昨今の事情に合わない表現をするが)になっても抱きしめられていないような作品に、今更な指摘だけどさ……。
流石に
この異常さはグルグル2終わる時説明がほしいところだが、もはや
くっつくのかすら懐疑的になってきてしまってな……(パートナーを呼ぶグルグルがあるとジュジュが伏線張ってくれたから大丈夫か……?どうだろう……)多分衛藤先生も、
ラピュタだったらここで最終回レベルのアラハビカ+ほっぺチューや、
無印最終回の最高に恥ずかしい告白すら外してしまった感覚があって、もう
後はひたすらイチャつかせる以外なにも出来なかったのは邪推出来るが、それにしても
そろそろニケククの抱擁すら出来ない呪いを解いてあげて欲しい。
っていうか、
ニケの抱擁なんて、恋物語や楽しい冒険の前に
一番最初に父の顔も知らないククリにプレゼントしないといけなかったレベルのプレゼントだろ、作者として……。いや、
衛藤先生が人並外れた照れ屋なのは想像出来るけどさ……。それにしてもなんというか……再会出来た、
私の生涯永遠級のお姫様と王子様が、根本的に何かをはき違え続けているっぽいと気づいてしまった時は悲しかったね、うん。