下手すっと魔法陣グルグル、悲恋ものより心と心がつながった瞬間がないのでは疑惑がある。ある意味、くるみと七人のこびとたちくらい
切ない話のが、あの瞬間、一瞬だけでも心が繋がったというシーンがあるだけハッピーエンドなのでは、レベルに。
マジでニケとククリほど互いの為に生きているようなカップル見たことないけど、同時にこんな肩透かしというか、両片思いのすれ違い繰り返してるカップルも知らねえわってレベルだよなぁ。なんなら無印の告白すら、2でスカッて空振った、みたいな感じだし。
なんというか、
物語のカップルの恋の一番のハッピーエンドって「先に待つのが悲恋だとしても、心と心が深くつながり合った瞬間があるかどうか」のような気がして来た。その
心が繋がり合った瞬間さえあれば、後はどうだっていい、蛇足にしかすぎないと当人達が言えるようなもの。くるみと七人のこびとたちは、そういう意味ではハッピーエンドだよな。間違った恋だったとしても、消える恋だったとしても、「いいの」と男の言葉を敢えて止める間違いのお姫様に行動で示す王子様の行動。あの瞬間があるだけであの二人はハッピーエンドっていうかな。
まあ
くるみと七人のこびとたちのラストはかなり賛否両論つーか、
ネットの感想見ても「納得がいかない」が圧倒的くさいけど……。
私も子どもの時に見てたら納得はしなかったろうな。今なら作者の意図はちゃんとわかるけど。
しっかし少女漫画でよくあんな切ないネーム通ったよなくるみと七人のこびとたち。普段格作者の童話アレンジ楽しみまくってる私は冷水浴びせられた気分にもなること含め、アレは名作だ。童話を総菜としか思ってないような節があった私が反省させられる、アレは童話に敬意のある作者がさしでがましい真似をせず淑女でありながら、しかしオリジナルとして昇華されている、「ハッピーエンドもアンハッピーエンドでもない、ただどこか切ないもの」なんだろう。