魔探偵ロキ、
ぶっちゃけ雰囲気漫画だし、最終章の新世界の神々はエログロが酷いし、レイヤなど既存キャラの扱いも酷いしだが、何故か終始楽しく読める不思議な漫画だった。のだが、
怪盗フレイの恋心が投げっぱなしジャーマンだったのは実は密かな不満だったのかもしれない。とか今更思った。そもそも作中の色々な謎を律義に回収するような漫画ではないんだけど。新世界だと一応出番あるみたいな感じで、サブもサブになっちゃってたと思うしな。新世界はまゆらすら空気だし。
新世界のレイヤの扱い、確かに酷いは酷いんだけど、私はあの話結構好きなんだよな。
決して報われる事のない残酷な片恋として、新世界のレイヤは綺麗に完結してると思う。最後のまゆら父とまゆらの会話も上手い。まゆら父は
「生まれ変わっても亡くなった妻と一緒になりたいし、姿形が変わってもわかる。愛とはそういうものだと私は思う」と語る。
一方でロキは生まれ変わったレイヤの事がわからなかった。ここの対比で、ロキはレイヤに気がない事を示している。
最終回、ヴァルキリー候補女子達がサクッと救われたのに、レイヤだけ描写がないのもそういう事だろう。アレでレイヤの話はホントに終わり。まあしかしこんな酷いネーム良く通ったね、みたいな話ではある。ガンガン系雑誌って大らかなんだろうな……。その上で私は結構新世界レイヤ好きだよ。自分の娘すら捧げて好きな人に会いたい、気づいて欲しかったって女の業が描かれる部分が。
元の神話でもフレイって一人の乙女に恋して成就するらしいので、まゆらにフレイが恋するのもそれが元ネタ?なんだろうけど……。こういうキャラって恋心抱いてもホント投げっぱなしジャーマンよね。そういうの描かれるのがそもそも嫌な人のが多いのは承知の上で、
↑のレイヤみたいな、残酷で丁寧に決まりきった恋の終わりとかはちょっと見たかった気はしてるかも……。ギャグキャラ要素が強いから、レイヤみたいに真面目に回収する部分では絶対ないんだろうけど。
グルグルのレイドもずっとククリに恋してて欲しいって人もいるみたいだし、なんかこういう恋の終わり描くのって一種のタブーなんかね。オラァ終わらせてやるも愛だと思ってるがな……。
しかし
レイドは流石に衛藤創造神もアニメのまとめに勝てない気がする。完全に持て余してるし。
まあ、なんだ……
うちではチャラ男キザ男当て馬絶対やらないからな!!!恋心すら終わらせてもらえない投げっぱなしジャーマンコンテンツと化してるようなキャラ多すぎなんじゃい。しかしへっぽこアルジェン、
単体だとプレイ後5秒で忘れる、割とどうでもいいライトホモゲーでしかないが、製作当時の心境思い出すと
、色々夢破れたキャラ達の組み合わせやら公式の恋心やらの昇華の気持ちが反映されて怨念が酷い。アズロへの憧れを捨ててアオイと向き合うみたいな完結編の話も、怪盗フレイがまゆらにフラれて新しい恋に生きて欲しいみたいな……そういうアレがあったりして。流石にそこまで当時は考えてなかったと思うけど。いやでも、
明確にパクったのはグルグルじゃなくて同じガンガンの魔ロキのフレイだったのは間違いないんだ……何故か勇者ニケ要素が忘れてるのに強く反映されてたけど。
しかし私、
一次創作すら他人の作品の不満というか、二次創作恋愛の延長でしか描けねえんじゃねえの?感。いや割とプロでもあるあるなやつだろうけど。
衛藤先生ってやっぱ人柄が美点でも欠点でもあるよね。
魔王ちゃんもレイドも、入れた意図は明らかに当て馬とか恋の為の悪役だろうに、そこまで出来ないで中途半端になっちゃった感。セラムンで行ったらまもちゃん寝取らないフィオレやブラック・レディみたいなもんだし、そらインパクトなないってか、レイドなんか
「存在感なさ過ぎてコマに押しつぶされる」なんてギャグもされるよな。
しかしなんで
こじらせ男作者って自分が作った当て馬キャラにそこまで辛く当たりがちなのか……お前が始めた物語じゃないのか。
セラムンすらフィオレとかいうほぼホモヤローに理不尽に殴られて幼女の私を激怒させたのに(今ならホモやん!!!ってはしゃぐけど当時はうさぎちゃんを殴るやな奴でしかなかった)、魔王ちゃんもレイドも、インパクトは初登場時がピークでその後大きな当て馬的見せ場もなく、よくわからないポジションになっちゃったってのがな。
しかしやっぱ衛藤神のニケの思い入れ、ククリよりヤバそうってか……なんなら
ククリより衛藤神のがニケの事好きなんじゃねーの感。全部邪推でしかないけど。