っていうか比べるな比べるなって言うけど、ダンジョン飯の原作漫画とか冗談抜きで数ページ試し読みで目疲れて激しい車酔いみたいな症状出そうになって即閉じしちまったわ……。何あの、絵は上手いのに二度とこんな漫画家の著作読むかよ、ってなるような画面構成……。あんなに目が痛くて頭が車酔いみたいになる漫画、産まれて初めて読んだわ……。マジで何アレ?グルグルの漫画の画面でで目洗わないと正気を保てなかったわ。

なんかさ、近年のポケスペもだけどさ、画力はむしろ高いだろうに何やってんだか何言ってんだかもう全然わかんねぇような漫画、もうちょっと編集も何かツッコミ入れてくれや……。ポケスペとかもう原作も作画もベテラン作家過ぎて編集もツッコミ入れられねえだろうけどさ、背景真っ白けっけの作画に、枯れ切ったセンスねぇ説明台詞で全部済まして来るから、SV編とか私がギブアップしたXY編より読みづらさが悪化しててもうお手上げだわホント。

ホント、クソ小説よりクソ漫画のが始末に負えねえ、なんで大量の絵使って何やってんのか何言ってんのかわからん漫画、理解を脳が拒否るクソ画面漫画が出来るのかわからんわ。自作含めてクソ小説のがクソ小説化する理由はまだわかるんだけど、なんで漫画でそうなるの?

絵そのものが下手くそ(或いはヘタウマ)な漫画のが↑みたいな現象が起きないから本当に謎なんだけど、多分漫画ってのは単に絵が上手い、解像度が高いってだけだとそれがむしろ読む時足枷になってしまう事は結構あるジャンルなんだろうな……。

ほら、ちびまる子ちゃんの原作とか、アレの好みはさて置き、読む時混乱する人ってのは多分ほとんどいないと思うんだけど……ああいう上手さってほとんど取り上げられないよね、漫画だと。衛藤先生の漫画の上手さってのはそういう上手さのレベル9999っていうか、意味わからんでもなんかサラサラッと読めちゃうあの感じなんだけど……。

っていうか今時の絵が上手い言われる漫画、別に森薫さんみたいに何描いても楽しい!ってタイプなわけでもないのに、とりあえず全てのもの描きこむ感じだから3D酔いする古い3Dゲームみたいな悪い解像度になってるのが多くて読む気がしねぇ……。

なんかイラストとか小説の挿絵なら多分↑みたいなのも最高だと思うんだが、そういうアレって漫画の上手さじゃないと思うんだよな……まるで手抜きを叩かれるのを怖がるかのような描きこみはさ。

ラノベの挿絵のが、2000年代とか特に鉛筆描きのぼやけた仕上げのモノクロ絵流行ったけど(いとうのいぢがやってたようなやつ)、今もその系譜というか、なんかぼやけたような仕上げのモノクロ絵の人多いけど、むしろ小説の挿絵のが↑の私にはキッツイだけのギトギトギッチリした仕上げのモノクロ絵が映えると思うんだよな……。

フォーチュン・クエスト初期にあった、漫画も描ける挿絵担当の人が色々細かいモンスターとか小道具とか挿絵にしてたのが好評だったのも、↑の系譜というか、読者が想像だけで補うのが難しいところを解像度高く出してくれたって良さがあるんだと思うんだけどさ。

漫画の上手いとラノベ挿絵の上手い、自分の好きな方向と真逆に行っちゃってる感じでホンマ辛いなって話。

話題にされないけど、サムライ8より個人的には近年のポケスペとダンジョン飯のが読んで数ページで無理だった。サムライ8も確かに色々終わってるけど、一応試し読みぶんまでは全部ちゃんと読めた。腐ってもベテラン漫画家のネームと、こっちは問題ない同じく人気漫画家の作画だし(作画も上手いけど読みづらい、って指摘もあるが、あのネームだと十分見やすく頑張ってるほうじゃないかなぁ……)

未だに見かけるというか多分もうこっちのが主流の、ラノベのぼやけたようなモノクロ挿絵ってどうにかならんのかな……って思うけど、ラノベなんかオタク全体人口で言ったら人気作でも誰も読んでないに等しいレベルだから、誰も話題にせんのだろうな、こういうの……。

転移したら山の中~も、まさしくスローライフ版フォーチュンクエストみたいな、細かいものを見やすい仕上げのモノクロ絵でちょこちょこっと挿絵にして欲しいタイプの作品なのに、書店でページパラパラめくっても別に欲しくならんくらい挿絵がボヤボヤっとしててガックリなんだよな……。なんでラノベってああいう挿絵が主流になっちゃったんだろ……。

っていうかそういう芸風というか、色塗って完成みたいなタイプの絵描きがほとんどだろうから、しょうがねぇとは思うけど、イラストレーターってモノクロ挿絵描くのが下手クソな人多すぎよな。マイナー作品だと擦り合わせも下手くそで本文と噛み合ってない事も多々あるし、経費もかさむだろうし、いっそ表紙とカラー口絵以外ない方がマシのような気がするわ、アレは。ミミズクと夜の王形式(カラー絵だけ有名な絵師にかかせて本文に挿絵はない)のが良いと思う。

多分私が商業ラノベ読んでる時の違和感って、そもそもモノクロ絵描くノウハウ持ってない、普段も挿絵仕事以外じゃほとんど描かないタイプの絵師に無理矢理描かせてるからそうなるんだろうな。今更手遅れだとは思うけど、もうちょっとなんとかならんのかな、ああいう、とりあえずみんながそうしてるから形骸化してもそうしてる、みたいな現象。

今思うとミミズクと夜の王の絵の入れ方って、多分ラノベ的にはそこそこ挑戦的なやつで(絵の枚数自体は減る仕様なのが尚更)、あの辺の作品に合った特別仕様を、いくら大賞取ったとはいえ、当時まだ新人作家だった紅玉いづき先生に対してサッと出来るってのは、老舗レーベルの上手さを感じるな。

もうちょっと対象年齢が上のメディアワークス文庫とかだと、表紙カラー絵だけの小説はデフォルトなんだけど、多分今でも電撃文庫枠だと面白い事してるよね、ミミズクの絵の入れ方、というか思い切った切り捨て方。

こういう話も「そもそもミミズクつまんない」とか「いや面白い」とかそういう話になって他人と出来ねえんだよな……まあもう自分の気にする事ってこの世の大半の人が気にしないものばっかなんだって最近やっと気づいたから、もう別にいいけど。
2024/07/19(金) 02:45 作品感想 PERMALINK COM(0)