クチバジムのスイッチの場所を特定する装置(作者本人が普通に調べた方が早いって言ってる)とか、
グルグル2で出て来た火と水の剣(火の熱さを水で中和した結果、普通の剣)みたいな
、手間暇をかけたのに普通~それ以下になる現象面白いな、他にないかなって思ったんだけど。
10月32日のハロウィンのギルベルトさんの人生が真っ先に浮かんでしまって申し訳ない気持ちになってしまった。
(でも正直な気持ちだ……)マジでギルベルトとかいうキャラの人生ってなんだったんだろう。同サークルの魔女夢のレオナール君とか、ものぐるの塵芥先生も
ある種の狂気とか意地を貫いた結果の破滅的な要素はあるが、同時にそれは、
常人が理解出来ずとも、貫いた結果何か大切なものを残したという事でもあるから、
読んでて悲しいが、見届けた達成感みたいなものがちゃんとある。でも
ギルさんホント何?私神のレティシア、ハロウィンのギルベルト、罪咎の執事で「コイツの人生なんだったの対決が接戦」とか一人でほざいてたけど、
レティシアさんは歪んでても息子に愛情は伝わっていたし、罪咎もアレはお嬢さまに見初められた男の話ではあるし(当然狂ってはいるが)、やっぱ
自分で破滅への道を進んだという点も相まって、ギルベルトさんが優勝だわ。
冗談抜きで
ギルさんほどの愚か者が、何十年とオタクをやってきて他に思いつかないので
詰め込みまくったオタク知識の敗北を感じるよな。
同サークルはこれからも面白い作品出まくると思うけど、
自業自得っぷりの芸術性といい、ギルさんほど芸術的なバカは流石に今後出ないんじゃない?説すらある。
単にギルさんほど報われない人生のキャラっていうなら、まあ
普通にいるんだけど、それってみんな世界の理不尽とか自分で回避できない現象とセットだから、本当にギルさんほど愚か者ってちょっと浮かばないよね。っていうか
ギルさんなんか報われても困るんだけどね。
蜘蛛の糸の高麗人参版みたいな話の意地悪ジジイでも、生前ニンジンの切れっぱしを善人ジジイにあげたから一回くらい地獄から逃げるチャンスがあったのに、マジで
ギルさんには、生前打算なき善行というのがハロウィン7周くらいして隅々まで見ても見つからないからな……。
嫁をイジメから助ける時点で心理的に打算まみれで終わってるからスゴイ。っていうか
死んだ後自分で自分をバカって言ってるのもスゴイ。もう私が言う事ないじゃん(半永久的に言いまくっている)同サークルの他の作品のキャラはちゃんと読んだら悲劇でも納得がいくし、
キャラにも同情の余地があるから言う事がなくて(良い意味で)、ついついギルさんばっか粉々になるまで突っついちゃうのよくないな……。
変な陰湿なオタクに「クチバジムのスイッチの場所特定する装置(製作者が普通に調べた方が早いと言ってる)」みたいな人生と言われたギルさんに未来はあるのか!?
ギルさんの未来とかプレイヤーが起動した時点でもうないけど……。ハロウィンはある意味
冒頭から「終わっている」話なので……。っていうか本当にマジでギルさんって
「普通にやったら幸せになれた致命傷バカ」としか言いようがなくてな……。
私神のレティシアさんにもそういう面はあるが、
彼女がそんな事を出来るほど強くもなければ、楽しい人生でもなかったのは、最後まで読めば悲しいほど良くわかるしな……。
やっぱギルさんは
「おめーは多少家庭に問題があっても普通に出来ただろバカか」としか言いようがなくてな。
そこ含めて人間らしくてすごく好きなんだが……。人間、
狂ってても心のどこかでおかしいって気づく瞬間はあるんじゃないかって思うんだけど、それで簡単に止まれないって部分が、
一番人間の人間らしくて悲しい部分だと思うんだよね。
ギルさんと同じことはしなくても、なんか止まんなかった的な感覚はやっぱ共感性が高いというかね。(急に真面目になって反応に困るくだり)
っていうか
比較対象として挙げたクチバジムのスイッチの場所特定装置とか、火と水の剣とかは完全に作る側もギャグやネタ扱いなんだけど、
大真面目な人生、悲惨なシリアスの話でこの滑稽さに並んだギルさん、やっぱ唯一無二過ぎると思う。
これでも一応、
同サークル全体括りでも、ハロウィン単体括りでも、ギルさんがかなり最推しの方なんです!信じてください!
(檻をガチャガチャさせながら)