しかし女心がわかる男はいても(男でもその辺事故ってる人は多数いるが)男心がわかる女は体感いない気がするのは何故だろう。いや女の人でも上手い人はわかるけど。

なんか某氏が言ってたようにこの世の男全部ボボボーボ・ボーボボみたいなところがあるというか、女子にトリセツという歌があるような風にいかないというか、理由付けが難しい部分があると思う。同性じゃないとその辺の意味不明な部分の抽出が難しいんじゃないかなって。

二次元でも三次元でも一人の男性の挙動をじっくり見てみてもわからん……。衛藤先生も「くまたいようっていうのは僕の強力なブレーンのおくさんが名付けてくれたんです!」とかファンブックで言ってたのに、2で「ぼくはしおたいよう」とかアホな一発ギャグにしてるのがわからん。いやそれが衛藤先生なりの思い入れなんだとおもうし、むしろ思い入れがあるからやってるのも理解出来るが、なんか自分が同じ立場だったら(いないけど、すごく仲良しの旦那がやってくれたとかだったら)ちょっとこういう弄り方って難しいような気がして……。

記念日を一ヶ月数ヶ月ごとに作るウザさは女で、男はそういう数値とか記念をあんま気にしない感じが私のいつもの性別ごとのド偏見って感じなのかな……。いや記念日細かすぎは、二次元描写でもギャグでもなきゃ理解出来ないしウザいと思うけど。

再読中の魔王学校に俺だけ勇者!?一巻で、「女は粘着質なくせに飽きっぽい」という妙に生々しい一文があって、なんというかこれある種の真理というか、この世の女子全員とはいわんが、少なくとも私にはだいぶ当てはまるような気がしてグサッと来た。

誰も理解してくれないと思うが、やっぱ魔王学校スゴイ作品のような気がするんだよな……夏緑作品の中でも傑作の方じゃないかなって……作品本編に生きてるとは言い難いが、勇者と魔王の解釈も真っ黒けっけで、全体的に、軽く摂取できる皮肉が上手すぎというか……。ここにハーレムの皮肉まで入っているので、やっぱり夏緑先生の黒さが上手く生きててかなり面白い部類だと思う。女性作家で前述のような女子論を特に重要なシーンというわけでもなく、サラッと言えちゃう人も割と貴重だと思う。(こういうのは大体、ウザったい主張と化してしまう)

東野先生の白夜行にも「男は離婚した女も気にかけるのに女ときたら……」みたいな女子への皮肉のくだりあったけど、アレは正直作者の人生と主張が出過ぎてて、鼻についた。白夜行自体は面白かったけど。というか東野先生は正直女子に複雑な感情持ち過ぎかつイマイチ踏み込めないのが作家としての弱点な気がする、めちゃくちゃ上手いし面白いが。

どこまで作者が狙ったかは知らんが、悪中で語られる魔王ってのが大体女の子というのも、(反対に、勇者の代表格は親友と主人公という男なのも)、色々考えさせられるもんがある。女の嫌なところが強調されてるのが、魔王学校における魔王であって(例外はメインヒロインのリュウナ、サブだけど可愛げがある織田程度)、男子の綺麗なとこが強調されるのが勇者、みたいな……。

主人公の名前は遊佐ヒロ、勇者ヒーローをもじった名前だが、多分本当に作者なりの男勇者ヒーロー(のたまご)像を詰め込んだのが彼なんじゃなかろうか?という感じがする。まあこの作品こんな深読みしてるキチ〇イはおそらくこの世に私だけだと思うが……ギャグ作家夏緑先生の作品の中でもホントにくだらん部類の作品ではあるし……。苦難の中一人の女の子への恋を貫く事とか、勇者と魔王とか、結構考えさせられる部分はあると思うんだけどな、個人的には。
2024/07/30(火) 06:20 雑記 PERMALINK COM(0)