2017年版アニメ最終回のエピローグ、普通の作品なら多分ニケも含めて何の能力もなくなっちゃった二人がまた旅に……って、苦難しかなくて明るく見せても重い、ってなっちゃうけど、そういう意図はないんだろうな。ただのニケって呼んでほしいニケが、なんの力もないククリとまた旅に出るってのが最高のラストってそういう解釈よなぁ。グルグル2に繋げない(ククリの力が復活しない、あの後続けるなら復活するんだろうけど)ラストなのはそういう事よな。もう一度第一話の構図再現して、また手を差し出しながら言ったニケの台詞、よくあんなの思いつくよなぁ。
好きとか愛してる言わせるのは簡単なんだけど、この作品とこのキャラならこれしかない!みたいな愛の告白って、考えるの難しいよね。言っちゃあなんだが、これもなかなか伝わらん部類な気がするし……。
仲が良いようで何かずっとすれ違っている(と思う)二人が最高に噛み合ったこの瞬間、多分現状このアニメでしか見れない……。
公式続編が出来なかったこんな当たり前で大事な事をアニメがやってるのすごいな……。結局2も二人はすれ違ったままというか、ニケは勇者の力もないのになんで旅だったんだろう、って思ってたし言ってたし、ククリもグルグルが使えないんじゃニケと旅に出られないって思ってたわけだし。アニメでお出しされた結論を鑑みるとほんと不思議というか、
力とか魔王とか関係なく、二人が一緒に旅に出たいならそれでいいのに、
何故原作2の第一話はアニメ最終話のような旅立ちの流れになり得なかったのか?悪いとか良いとかじゃなくて純粋に不思議だよね。やっぱ告白がスカった、ってのもデカいんだろうな……。アニメは告白がスカった、みたいな部分に触れてないというか、あのアニメだとスカってないって感じの解釈なんだと思うけど。ちゃんと最後、ククリがニケくんって呼べているから。
やっぱりアニメって、単に尺が足りなくて削った以上の事してるよなぁ……。可能な限り二人の齟齬を無くして、わかりづらい部分を上手く強調してるっていうか。