結局ククリちゃんはお城の王女様、お姫様にはなれないんだろうか? いや、設定上はなれるけどニケといたいから蹴る感じか、なれないからこそニケ王子とアラハビカミュージカルが素晴らしいのかで味わいが違ってくるからさ……。
読み返すと割とコーダイ国王の態度はそこまでキツくないっていうかニケとククリ両方を歓迎したいとはきりなしの塔編で言ってるんだが……。2の冒頭でなんか読んでて違和感なかったら王女様もあり得そうな感じしたけど、前も言ったように、なんかあの辺変だしなあ……。
多少王様の態度が緩和したところで、何百年も前にミグミグ族が魔王封印のために活躍してるのに差別が消えてないのを思うと、王族帰化までホイッとやる作品には見えないんだよなあ……。
っていうか衛藤先生が割とアドリブ作家は承知の上で、ククリが本当に公式のお姫様になれるような話なら(実際ならないとしても、なろうと思えば出来る裏設定があるなら)、1話の勇者募集の立て看板の時点で魔王ギリを倒したら王女とするって書いてあるような気がする。
まあきりなしの塔編の追い立てられたミグミグ族だの、2で隠れ住んでたり何かから逃げていたらしいミグミグ族達を鑑みると、やっぱ魔王倒したから王子、王子様に!みたいな浮かれた話には見えんなあ。
異教徒狩りみたいな話には基本ならず、個人、団体、村単位なら気にしない、助けてくれる人達も多いからわかりにくいが、結構闇魔法やミグミグ族差別自体は根深い。歴史的に王族が率先して闇魔法とミグミグ族追いやって利用してる形なのに、率先して王族が王家に向かい入れるとは思えない。
お姫様の夢を見る女の子がお姫様になれる話なら、アラハビカミュージカルという舞台劇じゃなくて、一度は現実でそういう話が出る気がする。夢のような本当を実現したからアラハビカミュージカルあんなにハチャメチャ楽しくて美しいんだろう、多分。