グルグルのゲソックの森読み返してたが普通に怖い。普通、幻想世界からの帰還が難しい、という流れは幻想世界が現実より楽しい文脈だけど、ゲソックの森は誰が見てもクソゲーだから、ここから出られないのは誰の視点でも普通にホラーだ。っていうかこの話、地の王の娘のクルジェが助けてくれなかったら詰みだったよな……レイドも、あのキタキタおやじすらも取り込まれてるしやっぱり半分ホラーだわコレ。衛藤先生はサラッとやる怖さのが怖さのフォローないから怖いわ。無印1絶望的なドンカマー戦も、アレはギップルいるからまだ怖くない。ニケが一人でクソゲーに突っ込まれるゲソックの森と、2のはよ終われグルグルが個人的2大ホラー。

真面目にゲソックの森は子どもの時も、読んでて笑うより怖かった気がする(こんなクソゲーから出れないって……)

考えてみると衛藤先生は誰よりもファンタジーを愛しつつ、幻想の方が現実よりも良いよ、とはならないんだなぁ。

楽しかったアラハビカミュージカルもクソゲーのゲソックの森も、ククリいわく「時々どっちが夢か分からなくなるほど」楽しい現実の冒険に帰っていく。とても優しい文脈過ぎて、ギャグに隠れすぎてわかりにくいのだが、やっぱり大人にも通じるような童話文脈になっていると思う。普通は現実のが辛いけど、それでもいつか回帰しなきゃいけない文脈だが、心から現実のが楽しいと帰っていくのがネアカ作家の美しさよなぁ。コレを素直に信じたくなる感覚は、グルグルでしか味わえないな……。

まあそりゃ現実はニケククの大冒険みたいに楽しいとはいかないだろうが、そういう事ではなくてね。
2024/08/30(金) 08:36 グルグル考察 PERMALINK COM(0)