1位 1巻5章 おしゃべりなアサガオ回
2位 10巻65章 窓辺でほのぼのロミジュリ逢瀬回
3位 1巻3章 ククリの髪褒める回
4位 14巻96章 疑心暗鬼になる森で好きな女の心の美しさを見出す回
5位 17巻117章~18巻118章 二人全てを忘れてデートしに行くだけの回(ツッコミ不在)

ベスト5だと足りねぇわ……マジでグルグル2、カップルデート旅してるだけの酷い漫画(褒めてる)だしな……。そんなんだからとうとう王様の使いに怒られるんだぞ、最新話の方で。関係としてはすっかり安定しちゃったのがもどかしくもあり、見てて安心感もあり……って感じ。えっ元々グルグルは1からそんな感じ(カップルデートしてるだけ)だって?なんか1とはやっぱり空気は変わったよね……。1はククリちゃんの方すら、普段はそこまで意識してないというか……。一緒にいるのが当たり前で、お互いその「当たり前」について普段深く考えてなさそうというか……。2はやっぱり自分らが二人でいる事について、自分らがそうしていたい事について、意識するようなくだりや動きが増えているよな。

なんで私のハマるタイプの男性作家はロミジュリハッキリ好きか、ロミジュリみたいな事素でやらかすんです??? ロミジュリ、原作にはイマイチハマらなかったんで「男性作家の感性が自分に合うかどうか計測するマシーン」みたいになってる。アレは……女性向けじゃなくてある特定タイプの男性向けだよな、絶対。というかロミジュリも文章で読むからなんかピンと来ないのかも。一回くらいは劇とか映像版を見るべきなのかな……。上手い事小説に起こされてるバージョンしか読んだことないが、元々劇の台本だし。

しかしやっぱり、グルグルとかハーメルンとか見ると「長編ならではのカップルのよさ」ってあるよなぁ……どうして私はそういうのが描けないのかな……飽きっぽい+過程をすっ飛ばしてくっつけてしまう悪癖が……。渡辺先生と衛藤先生、描かれるカップルは「運命」なのに「なかなかくっつかない」のがミソなんだろうな。「冒険を通した変化」は見えるのがポイント。なんで半端に創作したがるかって、やっぱ好きな作品みたいな事がやってみたいってのがすごくあるんだろうなぁ。ただそれが、思った以上に難易度激ムズだったというだけで。

ククリがニケの事名前で呼べない、ってのも続編する為に必要だからとか、本人の言うように恥ずかしいからとかじゃなく、本当にマジで「ククリにとって勇者様過ぎる」説ある気がして来たな。「勇者様」ってのもニケを偶像として見てるとかじゃなくて、本当にただ「ククリにとって勇者様だから勇者様」なんじゃないかみたいな……。もちろんであった当時はそういう偶像崇拝みたいなとこあったろうけど……。

普通、こういう憧れと恋愛ってなると「現実」を見せられる部分があると思うんだが(自分が描く場合はそれを普通に入れてしまうと思う)、ニケってギャグでの下ネタ挙動みたいなのを除いたら、本当にククリにとって理想の、いや理想以上の勇者様で王子様過ぎて、ニケの事をちゃんと見てるんだが、「勇者様って呼び方があだ名というより偶像崇拝っぽい」事に気づかずここまで来てしまったような……。

でも多分ニケは無印最終回の返事とか考えると、「勇者様じゃなくて、ニケ」がいいんだろうね。やっぱりそこが一番のすれ違いなのかなーって。まあここら辺の呼び名問題とかが原作でどう処理されるかはもちろんニケククと作者にしかわからんが、現状の私は「ニケがマジでククリの勇者様過ぎるのが悪い(ナンパ要素が消え去った2で完全に理想通りと化したし)」という結論になった(もはや悪口なのか褒めてるのかわからん)。作中でいちいちマンセーもうざってぇとは思うが、かといってニケほど己のカリスマ性とかスパダリに無自覚な男も罪だな……。

アラハビカ編ラストでククリが「寝てるのと起きてるのとどっちが夢なのかわからなくなる事が時々ある」って言ってるが、なんかそれも「ニケがククリの現実に存在する夢のような王子様兼勇者様」過ぎるのも原因なんじゃないか?説が……。なるほど、白馬の王子様症候群がそのまんま叶っちゃうとククリちゃんみたいになってしまうのか……。読者私から見ても、下手な女性向け接待ヒーローよりニケのが何億倍もスパダリな上ヒロインがうらやましくなるバグ、マジでなんとかしてくれねーかな(めちゃくちゃなイチャモン)

小さな女の子が小さなうちに、神ないのアリスとグルグルのニケと2409回目の初恋の周辺り摂取させてその後のオタク人生苦しめる、法律に引っかからないけど最悪な遊び(ここら辺、少女漫画にもおらんSSRレアにもほどがあるので)やりたくなってきたな。マジで女の子に幼少期にニケなんか見せたら、無意識のうちに普通の作品のイケメン男キャラで満足しなくなるから(実例私)、読ませない方がいいと思う。コイツが理想どころか基準になってしまう。おそらく他の男なんか一度もカッコイイと思ったことがないであろうククリちゃんのように。

なんかもうちょっと「「そういう男性作家」が作りだしちゃった罪な男」じゃなくて普通の作品で沼った記憶ってないの?えーっと、姫ちゃんのリボンの大地……アイツもヒロインのピンチをいつも助けるスパダリだからダメ、中学生失格!解散!(あまりに精神的に頼りになる男過ぎて忘れてたが、ニケも大地も中学生くらいの歳なんだよな……)

ニケを多感な時期の女子に読ませるのがマズくても、サイカノのシュウジとかイリヤの空の浅羽ならいいよね?こいつら世界に対して無力だし……下ネタがどう、というのもあるが、その前にこいつらも自分がぞうきん絞り状態になるまではあがくのでダメです。っていうかこいつら(浅羽とシュウジ)も、どう考えても無力男の最低値の数値を格段に跳ね上げてるので失格ですね……。

この二人がカッコよく見えない、カッコイイと思うけどカッコいいが言語化しにくいという人は、彼らが「待つしか出来ない女房(主夫)のポジションを引き受けている」って思うと(一般的なヒロイン役をやってると思うと)、どれだけ身を粉にしたかがわかるんじゃないかな。確かに男キャラとしては、多少わかりにくいかもしれないが。エロゲのONE2ものだが、男がジッと待つしか出来ないっていうのも、それはそれで辛い事だと思うな。読者にすら「なんとなく、ダサイ」で褒められない危険性もあるしな。なんなら本人らも己をダサイと思う場面は何度もあった事だろう。

いったいどういうオタク教育のルートを進めば、私はこんなめんどくさクレーマー精神年齢だけ幼女の悪夢こどおばオタクにならないルートを選べたのか……。
2024/07/02(火) 04:11 個人的メモ PERMALINK COM(0)