まーたアニメグルグル最終回見返しちゃったな……やっぱり最終決戦の流れだけはアニメのが王道で熱くて嬉しい部分ある。あとわざわざ2のプロローグを独自の流れで突っ込んだエピローグも素晴らしすぎる。ここ何度見ても泣いちゃうやつ……。

見返してて思うんだけど、衛藤先生ドラクエ四コマ仕事してたしグルグルの大筋もそのパロディ要素が強いけど、多分ドラクエ3のエンディングは好きじゃないんだろうな。って感じがする。無印最終回を鑑みると。

逆に三条陸先生は、ドラクエ3のエンディングも含めて多分好きだと思うけど。ダイの大冒険はハッキリ「ドラゴンクエスト」ってタイトルなのもあるけど、元々ファンだったというだけあってすごく魂からドラクエセンスが好きなんだろうな。って感じがする。

ダイの大冒険の最終回、今はちゃんと意図とか、多分本家リスペクト的な勇者解釈とかもなんとなく推測は出来るけど、昔はあんまり好きじゃなかったっけな……。まあやっぱり今もグルグルみたいな最終回のが好きなんだと思うけど。

三条陸先生っていうかダイ大の「立ち向かう勇気さえあれば誰でも勇者に成りえるが、その上で本当に選ばれし勇者とは孤高である」みたいな勇者解釈、すごい二重に美しいとは思うしそのセンスに惚れこんでる自分もいるんだけど……。根っから好き、というかより好き! ってなるとやっぱ衛藤センスと言うかグルグルセンスなんだろうな……。

とことん甘いというか、勇者ニケがククリを甘く扱うように、物語もメロメロに読者を甘やかしてくれるようなメルヘンセンスがとことん好きくさい、ってのなんか……うん。

自分で書いてても本格っぽいの気取ろうとすると大失敗しがちで、メルヘンにすると上手い事行くって考えると、下手とか描けないほどバカとかもあるけど、そもそも「王道ハイファンタジー」とやらは自分で思ってたより好きじゃないのかな……。それこそグルグルがやってるように、勇者と魔王と魔法使いとか、極限まで記号化された要素は好きなんだろうけど。

無印グルグルの最終回、絶望先生とかONE2みたいな元ネタへの直球の皮肉、反発じゃないけど、銀河鉄道の夜を深く愛しながら、あのラストには納得していなかった西村悠先生の2409回目の初恋くらいの反発はあるような気がするな、やっぱ。ドラクエ仕事で選ばれし勇者なんて散々浴びていたろうに、ニケが普通に両親健在の村人なのも、ギャグチックに茶化してるが作品の優しさなんだと思う。逆にククリの選ばれし者って点は全く良く描かれていないし。(作品の優しさとギャグで気づきにくいけど)舞勇伝キタキタでも村焼きキャンセルの荒業使っちゃってたのを思うと、かなりこの辺のドラクエあるあるに思うところあったんじゃない?(邪推)

でもここらへん、ただ話が甘ければ、雑にハッピーエンドなら良いって話じゃないのがまた自分の面倒くさいとこだが……。芸人メルヘンネアカ作家の衛藤先生なら焼き肉信じちゃう〜♡ってだけで。(きっしょ!)

中途半端な造花のカッサカサの花などいらぬ、やるなら勇者ニケがククリ姫へぶっきらぼうに渡した、美しく初々しいリコの花を寄越せ。そんなもん反吐が出ると言うなら、造花を渡す誤魔化しなどせず、少女趣味のクソババアに向かって最高級の反吐をぶつけてこいや。

心からそう思わないなら、読者のキャラも甘やかさない方が好感触ってのが本当に自分の面倒くさいところだ……。同じメルヘン分類だが切ない、くるみと七人のこびと達は「あれ以上の素晴らしい終わりなど存在しない」と思ってるしな。

きっしょいほどコテコテでふっるい少女趣味のくせに、どうしてオタクとしての姿勢が無駄に殴り合い精神なんです???
2024/07/03(水) 06:08 作品感想 PERMALINK COM(0)