ここがオレのTwitter（X）と化しちゃったので、素直に拍手返信カテゴリー作りましたとさ。（荒ぶると返信記事が流れる……）追記も長い。
こちらこそありがとう！！！！！読んでもらえたー！！！！ 私はアラハビカ編に無意識下では惹かれてたと思うんですが、当時は気恥ずかしくて素直に認められてなかった気がします。（そのくせギャグにばかり目が行ってたのも同じ）。
本当アラハビカ編、初めから終わりまで、何度見ても綺麗で飽きないレベルなんですよね……。構成の全てが美しいっていうか、ミステリーも好きだというファンタジーメルヘン作家の一つの集大成というか。
グルグルの世界にも差別対立はあって、人と魔物が仲良く暮らしてる場所ってのはおそらくあの世界でもかなり貴重な場所、ってのが案外わかりにくいのもったいない（そこは描写としてそれまでにも語られているが、わざわざ説明しない）けど、そこら辺も多分衛藤先生の優しさなんだろうというのが歯がゆい……。その難しい共存の実現性、ククリちゃんが勇者様と過ごした日々と合わせて、夢みたいな場所。だから「劇は複数ある」ときりなしの塔で言われていたミグミグ劇場による夢だったというのが切ないんですよね……。
いや本当、コレ今読み返さないと細部に気づけないわ、衛藤先生が色々さりげなさ過ぎるせいで。トカゲの一郎さん素敵ですよね、ニケが以前とかげのしっぽをうろ覚えで言った時の間違いが採用されてるのも今読み返して気づくやつ。ばら撒いたギャグを伏線や後のネタに生かすのが上手い。
色鉛筆が作戦じゃなくてただのプレゼントっていうの、ニケがククリちゃんと向き合うと決めた心境の変化が素直に描かれてて綺麗ですよね。実際は色鉛筆は受け取っていて、それで塔を守ってたってのも、こうして文字で打ってるだけでも泣かせてくる……リコの花といい、ニケの贈るプレゼントって、いつもククリの心も身体も守るものなんですよね……。本当冒険ファンタジーとしてセンスが美しい。ミュージカルは特に、飽きな過ぎてアニメ版も原作もここをアホほど見返しているという……。幼女時代より心が幼女！最後ジミナ村に、出会いの時と違ってニケの意志で迎えに行くって構成も本当美しい……。火あぶりキタキタおやじとか、限界を迎えたギップルとか妖怪チュウとかでかく乱されまくって言語化に苦労したけど……（ここら辺普通に笑っちゃって耐性つかないのも困る）
ハチャメチャなギャグばかりな前半も、実はよく読むとククリちゃんの悲しい境遇は番外ククリルクを始めとして、真面目に描かれていたり、二人の成長と恋模様がセットで段階を踏んでしっかり描かれていたり(ギップルとかに妨害されがちだけど)、ギャグやってる時からずっと、本当にやりたかった事は冒険と恋と可哀想な女の子が勇者様に連れられて幸せになる話だったんだろうなぁ。と今になっては思ったり。わかりにくいんですけど、グルグルってククリちゃんの境遇とか、RPGあるあるな村焼きその他の悲惨な主役の運命とかそこは茶化さないんですよね。
「かみさまのふね」の話、刺さるのわかる……！雪をかみさまのふねが降らす、なんでこんな素敵な発想をゆきだるまギップルなんかで茶化しちゃうんだろう、この人……。
２で全く同じところで驚いてて笑った。私は竜になるってバレだけ聞いてたんですが、同じく「どうせマヌケな姿だろ？」と思い込んでいた……。ここは本人が作詞作曲した「金のトビラ」や過去作ピコピコなどからずっと構想があったから真面目に描いたのか、それとも衛藤先生のグルグルへの向かい方の心境の変化なのか両方か。
ニケってビジュアルは普通に金髪の王子様タイプなのに（実際アラハビカでも王子様の格好をするし、ククリちゃんにとっての恋の王子様って役割もあるだろう）、誰も言葉で容姿を褒めないから、美形なのわかんないんですよね、絵で美形でも。外伝秋の使いのゲスト女子は、流れ的に「イケメン！」って思ってそうなんですが。作中でニケの顔を褒めた人っていたっけ……？ククリちゃんはカッコいいすごい言うけど、直球で容姿に触れてる人いなかったような……。っていうかニケってやってる事の功績の割に、イマイチ褒められないからわかりにくい。２で他の女の子ナンパしなくなったとかも、描写で表現しかしないし。
アホで変な格好の勇者様じゃないとカッコイイと思わないククリちゃん、良いですよね～。バカップル化がすごいというか。私はおしゃべりなアサガオ回が妙にツボって何回読んでもホロリとしてしまいます。灰色さんが褒めたアホ勇者にメロメロな事もだけど、別にククリちゃんはニケがキリッと頭良さそうじゃなくていいし、選ばれし力を操れる勇者のあかしがなくたっていいんですよね。
続編弱体化って好きじゃないけど、ククリちゃんも読者もニケはニケだし面白くてカッコいいなぁって思えるからグルグル２は素敵だなぁって思える。単にＲＰＧあるあるや続編の都合でそうなったってわけじゃなく、ニケとククリが、読者が培った思い出がリセットされたわけじゃないってのが。
アホ天使ニケが奥さんが監修のネタ、確かにあり得そうだし、そうだとしたらすごく甘々な夫婦なのかな……（まーた邪推でそんな事言って！！）私は今思うと、リコの花プレゼントの話もコレ素で男性が思いつけるのか？？？って感じるんですがどこまで奥さまがブレーンしてるんでしょうね……。衛藤先生、多分すごい照れ屋なだけだと思うんだけど、無口なわけじゃないのに奥さんの事だけ意図的に消して語らないっぽいからな……。
そうそう、ニケの告白の返事、雰囲気で流されるけどよく考えると全然返事になってない！！！（２でもなんかフワッとしてるってネタにされたの笑う）。
ニケって素直なようで「どうしてそうするのか？」みたいな重要な情報がいつも語られず欠けてる（ように個人的には思う）から、正解はわからないんですけど。「ニケって呼んで」っていう、案外珍しいニケからのお願いをククリちゃんが聞いてあげられなかったのも、明確な彼氏彼女になれなかった理由なのかな。ってふと思ったり。２でむしろ仲の良さは加速してるんだけど、両想いは確定したんだけれど、何かが噛み合わないままっていうか……。
多分ニケは珍しい自分からのお願い（ニケって呼んで）で返事したつもりだけど、ククリちゃんはアレを返事と思えず、恥ずかしさからお願いも聞いてあげられず……って感じで、お互い変なズレ方してそれっきりって感じ。ニケも「好き」より恥ずかしい事言いまくってるくせになんで「好き」って二文字が普通に言えないんですかね。
なんかコメントが途切れてるけどこれでおしまいでいいのかしら……文字数以下略的な。もう滝のように長い返信になっちゃったからいいか！！とにかくグルグル読んでくださって、こうして新鮮な感想書いてくださって本当にありがとうございました！！！！本当に澄んだ、美しいボーイミーツガールなんですよね、グルグル。ギャグがなまじ周回に耐えるレベルに面白いからそっちに意識向いてわかりにくいけれど。
