カピバラさんの「天使ニケのアホなとこでときめくエピソード、可愛いし奥さん案なんじゃないか?」って話。確かに好きな男の馬鹿なところ素敵って思って天使と思ってる感覚、ちょっと男性には出しにくい感覚だよな。

なんなら仲の良い夫婦や恋人でも、↑の感覚って、女子側に言われた男子側はちょっと複雑になるか、わからないなと思う感覚なんじゃ?みたいな……。

なんなら私の大好きなおしゃべりなアサガオでククリちゃんが弱体化で落ち込むニケを「勇者の証なんかなくていい、魔法も能力も何にも持たなくて走る勇者様が一番ドキドキする」って無意識に励ます話も、奥さん案かもな……?

ニケが「男の意地で、ククリちゃんの前では常にカッコいい勇者であろうとしてるっぽい」ってのは前の記事でも言ったが、ククリが死んだと思っても泣かないニケを描くほど「好きな子の前でカッコつけたい男子」をやりきった人が、続編まで間が空いて心境の変化もあったろうとはいえ、一人でおしゃべりなアサガオの話やアホ天使ニケを素敵と感じるククリを思いつくか?みたいな……。もちろん普通に衛藤さんの発想なら、それはそれですごいが。

多分グルグル1からそうなんだろうけど、2はダブル主人公からククリちゃん一人が主人公になった空気を感じるし(個人的な感覚だし、今もニケの存在感はデカいが、以前よりはサブに収まった感じがする)、今挙げた話二つ以外も2はより奥さんの発想が濃く出てるのでは?と思った。魔王ちゃんのニケククへの嫌がらせとか、衛藤センスで笑える範囲だけど、結構見てて「うわっ!嫌な子!」「同時にこの感覚は上手い、理解出来る」みたいな生々しさがあるんだよな。もちろん推測でしかないが。

なんならグルグル2こそ衛藤夫婦のラブラブ風船、甘酸っぱく初々しくも、前より幼く仲良し夫婦みたいになってるニケククの挙動が、まんま衛藤夫婦の挙動だったら一ヶ月は笑えるな。流石にコレは邪推すぎるが。

なあ、やっぱ衛藤先生の恋愛歴おしえてくんね??先生の著作、全部男の挙動が旦那過ぎるし、恋愛観が頑な過ぎてどういう人生送ってきたか気になるんよ……。

久米田先生が夫婦エッセイ出す方がまだ可能性あるレベルの超ド級照れ屋くさいし、無理か……。

でも、これもド偏見だったら申し訳ないんだけど、そもそも1から続くニケとククリの男女ダブル主人公ってのも、結構やってみると難しい部類というか、二人三脚の感覚を知ってて、かつ二人三脚で描かないと成功しないような挑戦じゃない?地味に……ってふと思った。ダブル主人公、失敗もかなり多いと思うし……。(だからニケとククリ、どちらも強烈な存在感があるグルグルってすごい)グルグルって、相手を守りたい気持ちとか、支え合う描写とか、そういうのがホント初期からずっと上手いんだよなぁ……。これ想像で、一人で描けるもんか?って言われてみたらホントそうだよね。

カプ厨の寝言じゃなくて、やっぱグルグルってずっと夫婦というか……。どっちかが失敗しても倒れても、どっちかが頑張って取り返すみたいな感覚が……。ここの泣かせる関係性に関しては、2でもずっと変わらないよな、ってふと思った。

しかしダブル主人公カップル、ホンット良いもんだなぁ……こういうカップルって他にいないもんかな……贅沢が過ぎるか……。ニケククはSSRどころかURだと思わんとな……。
2024/07/05(金) 16:53 作品感想 PERMALINK COM(0)