アニメのアラハビカミュージカルを飽きずに見返し続ける幼児ムーヴしてたのに、「でもこれもやっぱりニケ王子とククリ姫すれ違ってるんだよな……」って思ったら悲しくなって来てしまった。アラハビカをめでたしめでたしの余韻で泣くんじゃなくて、すれ違い恋物語として泣くのキチ〇イムーヴだけどマジでそうなんだよな。

ククリちゃんはアラハビカの出来事を夢だと思ってるし、ニケが、ほっぺにだが自分の意志でククリちゃんを好きだよってキスしてくれたことも知らないし。

もちろんだからといってコレが無意味なんてことはない。ニケの解答編がない心理も、アラハビカ以降、女の子にデレデレしてるシーンがガクッと減ってる(アニメではOPでやってるくらいで、コレ以降、存在しない)とかで示されてるわけで。っても実は原作も、アラハビカ以降はレフ島で女の子から声かけられたからちょっと相手したってだけなんだけど。

そんなあれやこれやを考えなくても、「アラハビカは夢なんかじゃなくて、これから始まる」という美しいラスト(ここのデリダさんの台詞、何度見ても美しいなって思う)、ククリが夢だと思ってても、お友達と王子様はちゃんと現実とかとにかく構成が優しさでいっぱいなのは十分わかるだろう。

そうなんだけど、2で「ククリはニケのほっぺチューのファーストキスをジュジュに取られてる」って思いこんでるのがね……。

なあ……衛藤先生……2やるなら普通に直球恋人イチャイチャ旅で良かったんじゃねぇか? それはやりたくない理由がなんかしらあったんだろうけどさ……。

逆になんでこんな優しい世界なのにくっつけられないのかな?って思うけど、やっぱり一番は、ククリちゃんが天使過ぎるって事かな。

いや寝ないでブログでわめきたててて置きながら寝言言ってるんじゃなくて、マジで。ククリちゃんって愛されて当然みたいな態度一切取らないんだわ、無印からずっと。だから天使だなって、ニケが何回も言うように。

なんならその、ククリちゃんの健気な態度も実はわかりにくいよね、作中で解説がないから。ニケも天使天使言うけど、「なんで天使なのか?」って解説がないというか。

普通の作品で、男の子が好きな子向かってに天使って言うなら、「動物に優しい子だから天使だ」とか「献身的に僕を支えてくれるから天使だ」とか、まあ例がギップル出そうなくらいクサイけど、とにかく文脈があるはずなんだよね。でもグルグルは多分その辺も意図的にないというか……。

なんならアラハビカ編のデビルククリすらヤンデレ表現としてはショボいレベルよね。普通の作品なら、スエラちゃん(運命の女神)を引っぱたく、或いは殺そうとする、殺してしまうくらいは描いてしまうと思う。最低でも、好きな子を取ろうとする泥棒猫のスエラ(運命の女神)に向かって危害を加えようとする(未遂に終わったとしても)描写が入ると思う。グルグルはそういう事絶対しない漫画かつ、ヤンデレ化してもククリちゃんは優しい子だから出来ないんだけど。ギャグパートで嫉妬はするんだけど、シリアスで泥棒猫を消そうとするような怖さはないんだよな……ククリちゃん。

衛藤先生とニケとククリちゃんが優しい人達なばかりに30周年越えてもくっつかねえんだもんな……。だから好きなんだけどさ……。この三人の誰かが、当然の権利を強く主張するような人達だったらな……本当。そしたらそこまで沼らずにすんだよ、ホント。
2024/07/07(日) 08:05 グルグル考察 PERMALINK COM(0)