ニケって本当に最初からずっとククリちゃんで人生と目線のカメラワーク固定されてない???????大丈夫??????????????ってなってきた。
ククリちゃんがなんかやらかす
と即ニケが反応したり、真っ先に助けに入ったりするけど、それって
人生と物理的な目線がククリちゃんでカメラワーク固定されてないと無理じゃね????って思った。
一見
ククリちゃんのがベタベタ重そうだけど、まだククリちゃんのがお友達と話してたり、なにか自分にとって楽しい物(お菓子とかぬいぐるみとか)でニケから目線逸れてる方じゃない??? って気がして来たな。
ああ、なんか、
トマとかレイドがイマイチ親友までいかず、レイドがライバルとして出た割に、アニメはともかく
原作は明らか1.2と持て余している理由がわかった気がするな。
トマくんは多分別に自分がそんな感じでいいっていうか、ニケククの恋愛関係ごと二人が好きって感じがする。アラハビカラスト、プリンセスククリが溶けちゃったところで、
トマくんがニケと一緒にキタキタ親父ボコボコにして吊るしてて、アニメだとたき火にまでかけちゃった異常性は、アラハビカ見返してると、ニケはともかくトマはちょっと嵌め外し過ぎで変な感じがしたんだけど。
トマくんって、ただ
純粋に準レギュラーとして二人の冒険に関わるのが楽しくて、だからニケのプレゼントの色鉛筆でククリちゃんがお城を守ってたと知った時、
何も言えないニケの代わりに自分の事のように喜べる子で、
それはそれで結構強い感情ではあるんだろうなって。
やっぱ
2017版アニメグルグル、すごく衛藤先生ごとグルグルが大好きな人達が作ってるよね。
「キタキタ親父への罰を過剰過ぎるほどに強化して描く事」で、原作だとちょっと優しくてピンと来ないギャグ(
ボコられて吊るされてはいるが、いかんせん衛藤先生が優しいので、アニメに比べるとぬるい)が、
「ニケとトマくんとで、別ベクトルにククリちゃんへの想いがとても強い」って示してるんだ……。
アニメグルグルまで尺の問題で「わかる人にはわかる」で収まっちゃったの本当惜しいなぁ……。これ
みんなが思ってる以上に、すごく素敵なアニメ化だよ、絶対。んでまあレイドに戻るんだけど、そんな
愛情深いアニメ版ですら、レイドがニケをニケと呼べなかった理由。
多分、
ニケがトマはちゃんと友達だと思ってるけど、レイドってマジでどうでもいい枠だから、
アニメすら友達として描くのが無理だったんじゃないかなって……。原作ニケの気持ちを私が勝手に翻訳すると
「トマは友達だと思ってるけど、レイドは本気でクッソどうでもいい」から、もし原作ニケに忠実かつ強化してレイドとニケを描くなら
「何?お前いたの?」とか言ったり、
「どうでもいいやーでまともにラストバトルも相手してやらない」とか
「恋のライバルにやる所業か????」になっちゃうから、対決はさせて、
名前は呼べないけどレイドがニケにククリを頼むって言う、熱い展開になったんだろうな。
アニメスタッフ、本当頑張ったな……
原作者とイカレ光の勇者ニケの意向を壊さないまま、2だとガチでニケククにセットで「どうでもいい扱い」のレイドを、こんなに綺麗に終わらせた。あなた達もマジで衛藤先生くらい光に突き抜けてると思う。多分前作アニメ二作も見てみたらいい作品だと思うだろうけど、私にとってグルグルアニメ3期を越えるアニメにはならないだろうなぁって予感がある。
トマ君は地味キャラだからちょっと扱いが悪い印象を持つ人もいると思うけど、やっぱり
「人生と目線のカメラワークがククリに固定されているイカレ光の勇者」としてはかなり心の中を締める男だと思う。
考えて見ると、
ククリ以外どうでもいいヤバイ男のニケにしては、2で
ザザがミグを想って途中までしかついてこれなかったことを、随分気にしていたなぁと思う。アレは本当にニケ的にも残念な事ではあったんだろうね。
考えて見ると、
ニケがククリ抜きで誰か他のお友達達と楽しそうに冒険してたのって、ノコギリ山攻略だけだよね? ニケは口に出さないけど、あの時の珍しい思い出は、間違いなくニケにも特別なんだろう。
だから
本当にククリが最重要で固定されてしまっている壊れた男に対し、
三人で冒険した思い出のあるザザとトマはかなり友人として健闘している領域に入っている。ちゃんとニケも、ザザとトマは思い出の冒険をした大切な仲間だと思ってると思う。
レイドはマジでどうでもいい。好き、嫌いですらなくどうでもいい。可哀想になってきた。
「原作のニケがマジでレイドなんかマジでどうでもいい」から
「原作の考えに敬意を払ったアニメ版もレイドはニケをニケと呼べない(友達にはなれない)」説、酷過ぎるが全部間違いじゃない気がする。ここまで行くと邪推だけどね。
でも、ザザやトマに比べて
レイドって本当にニケ視点で好いてやる理由なにもなくない?自分につっかかるのはまだしもククリイジメるし。
花の国編なんか、
例によって衛藤先生が優しいからわかりにくいけど、
レイド達の襲撃で、ククリと育ててた大切な子どものプラナノ焼死するとこだったじゃん。
みんな
フワーッとレイドみたいなやつは親友かつ恋仇として主人公の記憶に残るもの、って思い込みがちだけど、
面倒くさがりつつもなんだかんだとお人よしなニケがホントにどうでもいいような扱いって暗に嫌いと同じでは?まあここら辺の心情は衛藤先生かニケしかわかるもんじゃねーが。
これも主観でしかねーが、やっぱりグルグル無印のアラハビカ編以降は、なんかバトルがシリアスで
衛藤ワールド的には結構シャレにならない展開が多くて、衛藤先生も苦しそうに見える。やっぱ
無印終盤が再構成されたアニメ版に比べるとなんか色々物足りなく感じちまうの、先生がもう苦しくて限界だったんじゃねーかな?
基本上手い人で、王道な大筋はちゃんと描けてるから逆にわかりにくいけど。
読み返すまで、アラハビカ以降の話を、
綺麗な成長ジュブナイルSFとしてまとまってるレフ島編以外全然覚えてなかったの、なんか先生も楽しそうに見えないせいかな……。主観でしかないけど。
ギャグセンスイカレ過ぎてて、一部の人にはそれしか求められなくなったレベルだけど、衛藤先生のSFとミステリー作家である側面が良く出ているのはレフ島だと思う。
まあ例によって話が逸れたが、
ニケって滅多に怒らないし多分衛藤先生も怒りを描くのが超苦手だから、そこら辺わかりにくいんだよね。