私自身はロミジュリ原作って好きじゃないというか、顔も家柄も性格も完璧な婚約者蹴って、ちょっとイケメンと目が合っただけで運命!って勝手な恋に走るジュリエットは全く共感できないし、嫌いなタイプのキザ男で、ジュリエットが好きって言うよりは自分に酔ってるようにしか見えんロミオも嫌いなんだが。

ペンネームにそもそも入ってる田中ロミオ先生とか、比喩にロミオとジュリエットがポーンと出て来て、そもそも自分で言うように代表作の一つである狂四郎2030も自分流のロミオとジュリエットな徳弘正也先生みたいな、ロミジュリを愛してる感じの男性作家は好き。という謎。この現象なんだろう、生トマトは食えねえけどケチャップは好きみたいな?何かを愛するあなたは好きみたいな?

ロミジュリって一見女の子にウケそうだけど、実際は謎に男性にウケる型の作品じゃねえかなあ、って個人的に思う。読んだロミジュリの翻訳作家さん(男性)も後書きの情熱がすごかったし。多分情熱的なロマンティストタイプの男性作家に、ロミオの生き様が刺さるんやろなあ。

いつもの勝手なド偏見だが、案外女子でロミジュリ原作好きな人見たことねえんだよな。(フワッとロミジュリという概念が好きな人は多いと思うが)。いやいるとは思うけどさ、私と同じく「当て馬男のがいい男じゃね?」派は結構いると思う。っていうかコレが出た当時、遠い昔も、「このぐう聖イケメン金持ち家柄良し婚約者蹴ってロミオと心中はねーよww」って淑女は実は内心結構いたんじゃなかろうか?とすら思っている。根拠は例によってないけど。

あっ、女子は実はロミジュリってかロミオ好きじゃないって根拠ないって言ったけど、あるわ。ロミオメールって馬鹿にする概念はまさに女子がロミオみたいな男を実は嫌いな証左だと思う。ロミオメール自体は創作も入ってるかもしれんが、バカなキモい男をロミオって呼んでキモがって笑う風潮があるって事は、当たらずとも遠からずじゃない?

まあそれこそジュリエットが恋に落ちたように、ロミオが原作読んだうえで好きって女子もいるのかもしれんが……。私はロミオは好きなタイプのキザ男じゃないなあ。キザ男自体は好きだが、人に飾った美しい言葉を贈れて人を心から想えるキザ男じゃないと、実際は次元ごと無関係の観客側でも萌えないなあ。

ジュリエットもだが、アンナ・カレーニナも金色夜叉の宮カスも一時期ギルバート以外にときめいてた赤毛のアンもウェルテルの悩みのシャルロッテもだが、古典のヒロインの浮気相手男ってみーんな一律クソみたいな萌えねえキザで、元の恋人や旦那のがどう考えてもいい男で、「こんなやつのどこがいいんだ?浮気するにしたってもうちょっと相手選ばんのか?」ってなって感情移入度がゼロ。わざとなのだろうか?
2024/04/19(金) 11:37 作品感想 PERMALINK COM(0)
身内相手にも騒いだが一応雑にブログにもまとめ。なんというか、良い意味で最後まで一組の夫婦(主人公狂四郎とヒロインのユリカ)、個を救う愛のお話でしかなかったなぁと。「大きな世界」より「個人の世界」、「男性向けエロゲとか下品だったり過酷だったり悲惨だったりする少年漫画・ラノベとかに謎に存在する、女子がときめく感じの要素(やけにロマンティックな男女カプや男から女への切ない感情)」が好きな人、つまり私と味覚近い人には面白いと思う。
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2024/04/19(金) 08:38 作品感想 PERMALINK COM(0)