えっ!?ハドラー倒しても続くの!?ってビックリしてる。実際2年くらいで終わりのはずだったけど、興が乗りまくったし、人気出過ぎちゃった(から続いた)、とかいう三条陸先生の巻末コメントで爆笑したwwww人気出過ぎちゃった、わっかるー!!!!!今回もすごく面白かった!!もうこうなったら、ダイ大始まるところまで、ちょっと触れただけのエピソードまで全部回収してくれやwwww



初っ端から、ヒュンケルが父・バルトスを失った理由は自分のせいだと自責するアバン先生、切ないなぁ。そうなんだよな、結局魔王倒さなけりゃあヒュンケルは幸せだったわけで、どのみちバルトスが助かる道はなかったって言ってもな。

でもバルトスさんとハドラーとの会話の補強描写はとても良かった。バルトスの騎士道はハドラーから受け継いだものなのだと。それは生前のバルトスの元の人格だけではないものだと。まあこの時のハドラー様には届かなかったんだけどさ。

まさかのって感じで出て来たポップの親父さんと奥さん。ベンガーナ王家のクソっぷり(魔王退治で疲弊している他の国を狙うため、ポップ父、ジャンクに武器の量産を命じるっていう……)に愛想が尽きて、大臣ぶん殴っちゃったジャンクさんに、そんな父だから結婚したのだというスティーヌさん。

なんかこの描写だけで、ポップはどっちにも似てるんだなぁ。という気がした。スティーヌさんの芯の強さも、どことなく不器用なジャンクさんの人柄も、なんだかポップと似ていると思う。

大魔王復活の布石がある、っていう不穏さだけでなく、この後人間同士でも争いがあるだろうと、バーン様達にすら予言されてる人の世界。人は醜くて弱い部分がある、それって仕方ない事なのよね。

この後二度と四人で集まる事はなかったという勇者パーティ四人の描写が切ない。ロカさんはもう呪いで長くないものな……。

ダイの大冒険という本編の前日譚である位置づけの作品だから、ある程度結末は決まり切ってはいる。いるんだけど、だからこそ切なさが見える部分や、描写の強化が心動かされるんだよな。アバン先生の聡明さと代々伝わる終わらない人の諍いの歴史が、この後も平和は訪れないと感じさせているんだけれど、それでもアバン先生は、「愛する人々の平穏が、永遠に続きますように」と願わずにはいられない。

わかっているからこその切なさとか感動も超上手いよな~三条陸先生……。当然作画の芝山優作先生の漫画力も美しいわけだが……。

しかしフローラ様とアバン先生の別れが切ないよ~;;;;;;;;勇者アバン読んでるうちにすっかりアバン×フローラ大好きになっちゃってさ~。新アニメで、ハドラーと自爆狙う時も、一瞬フローラ様思い出す描写あったよね……。

「私が普通の町娘なら…きっと「連れて行って」とお願いしたことでしょう」って言うフローラ様の言葉が切ないね……本人はカラッとしてるんだけどね……。私はまあほら、次元の違う気楽な読者だからさ、勇者様とお姫様~♡なんて浮かれてるけどさ。フローラ様はこの時、自分がただの町娘だったらどんなによかったか、って思ったに決まってるよね。そんな軽はずみな人じゃないけどね。まーったく、アバン先生は女泣かせだぜ……。二人ともその後ずっと、再会するまで独身ってのもまた萌えるけどさ……。

フローラ様自ら、アバン先生に眼鏡かけさせてあげて「返す」ところ、なんだかとても色気がある描写だと思う。仲のいい妻が、夫のネクタイを締めてあげるような。実際大臣の人らにも、結婚相手をアバンに、国王をアバンに、って言われてたし、そんな夫婦のようなやり取りはこれからずっと、あってしかるべきだったのよね……。この後、ダイの大冒険のラストで叶っている描写はあるんだが……それまで二人は遠い、長い別離に耐えなければならぬ……。

先生と肩書きを変えども、勇者の旅は終わらない。己を憎む子供を連れて……。てなわけで、第二部も楽しみ~!!!!ところで仮面の騎士、どう見てもロン=ベルクだよね。
2024/09/07(土) 16:39 作品感想 PERMALINK COM(0)