大好きな原作を大好きな監督(木村真一郎)がアニメに起こす……。面白くないわけがない!

実際二話までで、何がどうってわけでもないのにすごく楽しい。この監督、コミカルも綺麗な演出も怪しげな演出も全部良いんだよなぁ……。ぽぽたんもまほらばもそうだったが、映像美がある。

あと雨水くん、二話までで既にイケメンだから困る。顔はモブいけど。昔から大好きだったが、こうして見返すと、妙なタイミングで転校の自己紹介されたって恥ずかしいみたいな事全然思わないわ、かりんの特異体質も本人が嫌と言えば言わないし後始末までしておんぶして運んでいくわ、母の毎度毎度の失態も呆れる事もなく「どうして俺はいつも守ってやれないんだ」と己を責めるわ高校生と思えないレベルに人格がイケメン過ぎる。

雨水くんとかりんちゃん、途中でラブラブになる二人だけど、序盤は当たり前だが距離があって、後のラブラブばっか記憶に残ってるからなんか新鮮だなぁ。

何がどうではなくもう単純に見ていて楽しい。やっぱり作り手の感覚と合う、合わないって重要だわ。舞himeのメインスタッフ、上手いし面白いけど、一度もピッタリ反りが合った事ないからなぁ……。

この監督がまほらばとぽぽたんとかりんのアニメ担当してくれたのめっちゃ嬉しい。全部私にとって思い入れが深い作品だから。
2024/09/22(日) 21:10 作品感想 PERMALINK COM(0)
舞Himeの奈緒は、エンコ―するフリをして男を引っかけては金をだまし取る感じの不良女子なんだが、何故か挙動に反して可愛いと思う、憎めない不思議な子だった。

よく考えたら奈緒って、舞衣はハッキリいい子ちゃんとして嫌ったし、なつきも恨んで殺そうとしたのに、メイン三人でミコトだけ狙ってないし悪口も言ってない……。序盤の悪友的絡みでそれっきりかな、とすら思ってたのに最終話ディレクターズカット版でアレだし……。

ミコトの妹力と、本当に混じりけのない無邪気さすげぇな、って言うべきなのか、奈緒の実は律義で情がある感じ可愛いなというべきなのか……。まあ舞衣の弟を狙うとか、ねちねちした恨み節とか、アレは愛情のある、わかる人間にしか出来ない挙動だよね……。

何が言いたいかというと奈緒とミコトの絡みはもっと見たかった。最終話の色んな不意打ちも良かったが。

学園の願掛けの時、ミコトが奈緒もしっかり好きな人候補に入れてたけど、ああいう天真爛漫さが奈緒の態度を変えたんやろな。いい子ちゃんは嫌い、って言ってたけど、本当に無邪気な子は好きなんだろうな……。あと、ミコトの舞衣が子ども扱いする、みたいな話には本当にちゃんと共感したのかもしれん。

ミコトの一番すらかっさらうのがホンマ腹立つなー、舞衣。まあ私も序盤は好きだったんだけどね……。
2024/09/22(日) 07:41 作品感想 PERMALINK COM(0)
舞Himeを見て、やっぱ色んなキャラが個性豊かに描けるって強いなぁと思った。一方で、やっぱ私がすごい好きなタイプの一強カプタイプ作品ってでっかくはウケないよなぁ、とも思った。ヒット作はもちろんいくつもあるけど、なんか小さくまとまるというか……。どうしても好みがあるからな……。代わりに当たった人には一生級、ってなる事も多いけど。

魔法陣グルグルが愛されているがなんかマイナーなのって、やっぱ一強カプ構造そのものが好きな人は好きで留まるんだろうなっていうか、あの伝説級のギャグがなかったら、もっと好きな人は好きで留まってしまう気はするんだよな……。魔王学校に俺だけ勇者!?も、これをラノベで一番好き、とか言い出すほど好きなのは流石に私だけなのは自覚症状があるし……。私も、「面白い」とは言えないしな……。「自分が」「楽しい」で一番って意味。

でもやっぱ私一強カプもののが好きなんだよなぁ……。

まあ素人創作って多分、舞Himeのようにたくさんの個性的なお姫様を上手くも描けなければ、グルグルや魔王学校のように一強カプを唯一無二の運命として濃ゆく描けるわけでもない……ってとこでつまずくんだと思うけどな。もちろん自己紹介です。

1~2回一組ならまあ「僕の考えた最高に萌えるカップル!」でいけるけど、割と弾がなくなってくるよな……。舞Himeはほとんど一人であのキャラ個性を描き切っている点はやっぱすごいんだよなぁ。
2024/09/22(日) 07:26 雑記 PERMALINK COM(0)
私のオタ活史上最悪のダメカップル、舞Himeの楯舞見てて思ったんだけど、カップルやコンビでいつも一緒にいるって大事だな。ニケククって、表紙とかのメインビジュアルだとほとんど必ず二人一緒に描かれてるし、漫画の構図も、いつもニケの横にククリが配置されてるし、なんならククリが意識してニケの後ろや横をキープしている、って描写まであるんだけどさ。

エロゲーとか含めた恋愛物の主題歌とかでも「君のそばにいたい」だの「いつも一緒」だの「二人で歩く」だの、こんな感じのフレーズをしょっちゅうみんな聞くと思うけど、それだけ一緒にいるって大事な事なんだよな、恋愛物とかでは。遠恋物って、「ただ絡みうっすくてしょっぱいだけ」の大失敗してる事結構あると思うし。

楯舞、そもそも舞衣にはミコト、楯にはしほって、普段別の相棒がいるから、もうその時点で完全にダメなんだよな。もちろん舞Himeは色んなキャラクターがいて、色んな関係性がある作品だから、一強カプものとは事情が違うけど、こんな描き方されたらしほとかミコトのが普通に愛着わいちゃうし、中盤~終盤まで楯しほでベッタリだったし、これで楯と舞衣で特別って描写が多少あったところでな……。

このダメカップルで一番まずってるだろって思ったのが、よりにもよって普段別行動な上に二人ともツンデレなカップルであるという事。二人とも、そんなに他のキャラに対応が酷いわけじゃないから、そこで特別感出したかったのかもしれないが、二人してツンデレが過ぎるせいで他と絡んでた方がよくねぇ?って感想が出てしまったし、普段別行動の、真実愛に絶対付けたらいけない属性なんだな、と楯舞見て心底思ったわ。

ツンデレカップルってのは、ドラのび級に一緒にいる相棒ってのとセットなんだよね。ラノベのぷいぷい!なんかもご主人様とメイドって関係性があって、バトルや目的の為の相棒って感じだったし。前記事でも散々愚痴ったけど、楯カスって乱馬とかポップみたいな、ふとした時に好きな女に見惚れるみたいな描写も全然ないからさぁ。っていうか舞衣も楯もセットで当て馬相手のがドキドキしてる描写あるからさぁ。ますます、なんでこいつらでくっつくの?って疑問がぬぐえない。

そこはさぁ、どうしてもこんなやつらでくっつけたいなら「特別感」ないとダメだよ。それこそ楯が見た瞬間一目惚れするとかさぁ。でなくても人工呼吸でミコトを救うのを見てすっかりその心に惚れるとかさぁ。でなくても、日常でふとした時お互い相手の事贔屓しちゃったりして、なんか優先したい相手なんだなぁって見てて思わせるとかさぁ。ツンデレカップルなのにデレがないのよ。それ、ただお互い口が悪いだけなのよ。自然体を完全にはき違えてるんだよ。

見ててこーんなに、なーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんもトキメキがなかったメインカップルって珍しいよ。もちろん褒めてない。

辛辣な物言いになってしまうんだけど、中盤楯と舞衣が険悪になっても、「そもそもお前ら険悪になるほど仲良くないじゃん」とすら思っちゃったもんな。一応病院の楯の励ましみたいな、印象的なイベントはあったんだけど、あそこも完全に外してしまってたからなぁ。

っていうかアニヲタwikiの楯と舞衣の項目見てやっと舞衣と楯の心理が理解出来たというか、アニメ単体だとわけわからなすぎたな。アニヲタwikiは良くも悪くも主観入るから正確性が怪しいけど、多分二人の心理解説としては大体合ってるんじゃないかな、と思った。(※アニメ版以外のメディアミックスのネタバレもあり)

アニヲタwiki 楯祐一

アニヲタwiki 鴇羽舞衣

正直荒っぽいアニメってこうやって色々脳内補完やらググるやらしないとキャラの心理にすらたどり着けないから色んな意味で面倒くさいんだよな……漫画とか小説のが好きなのはそこだろうな。そこそこ有名なアニメでも、媒体の問題で説明不足を感じる事がすげーーーーーーーーーーーー多い。


オタクであんまアニメ好きじゃないっての(嫌いじゃないけど、漫画とか小説とかゲームのがいい)、結構人と合わないし疎外感あるっていうか、温度差とか感じてたのもそこなんだろうな。でもなんか、そもそも媒体が合わない感はあるな……。好きな作品ももちろんあるけど。

うーんいかんな、巧晶ラブストーリーと、誰相手にも妹分になっちゃう妹力を持つミコトを見るだけでも価値があったアニメなのは本当なのに、他に萌えた組み合わせやキャラクターがいっぱいいたのに、愚痴の山になってしまった。サブキャラやコンビは本当に良いんだよなぁ、サブは……。

アニヲタwikiにも、メイン脚本かつシリーズ構成の吉野弘幸さんの項目は「下ネタが多く、メインカップルや主人公はダメ、強引な展開も目立つ。でもサブキャラは描写も描きわけも最高に描けて、粗削りな反面構成力を発揮する事も多い」と描かれてたが全くその通りで、欠点と美点がどっちも強烈な人だなって感じ。まあいかにもギアススタッフって感じ。あれほど胸糞じゃないけど。

まーでも、メインが不味いタイプのシナリオってなると、やっぱこの人は面白くても根っこのところでは合わないなーって感じ。私、他が不味くてもメインカップルがおいしい方が好きだからな……。

ブログで褒め倒してる作品の傾向からも良くわかる通り、ハッキリ言って舞Hime脚本家タイプ(メインがダメ、サブが良い)と私は反りが全く合わないんだが、それでも欠点を美点が凌駕する部分があるあたり、この人はマジで上手いところが上手いんだなとは思う。普段のこういうタイプの作家はただつまらない、で終わるからな。

でもやっぱり……こういう作家を手放しで絶賛する事は、私は今後も多分ないなぁ、とは改めて思った。やっぱりメインで言いたい事が一番美しく描けてる方が、物語は綺麗だと思うしなぁ……。ウケるのはなんだかんだと吉野さんタイプの作家だろうなとは思うけどね。数打ちゃ当たる、の弾の数が多い上にメイン以外は一発一発が色が違う上に基本良質ってなったら当たる人のが多いだろうし。そもそも私も当たったし。
2024/09/22(日) 05:55 作品感想 PERMALINK COM(0)