夏、ひまわり、ホームラン

魔法陣グルグルという作品を、正解かそうでないかは置いといて自分で解き明かしたい!!!って感じで考え続けてたら自分でも文章書きとして一皮剥けることが出来たというか、ちょっと良くなった感覚があるんだけど、やっぱコレも、1000字以下で大した話でもないんだが、コメントもなんか自分の良いとことやりたい事素直に出せるようになった結果みたいなのがついているような気がする。気がするだけだけど。

今書いてるのもウケるウケないではなく、悔いなく作り切ったらきっと、まともに長い小説が書けないコンプレックスを直せると思うから頑張って描き切らないと……っていうか自分が一番この二人を不器用な技術でもいいからくっつけてあげたいんだ……。

しかし私、本当にただ恋愛に特化した方が良いレベルで他のジャンル何も向いてなかったんだろうな……。いや今までもずっと恋愛特化のつもりだったのが、何かが大きく、致命的にズレてしまっていたんだけど。

でもこういうのってプロでもあるあるな気がするな。なんか致命的にズレてたり本当にやりたい事をわかってるようでわかってなくて、ずっとそのままズルズルいっちゃう人。

そら私、「好みの」恋愛物以上の性癖なんかこの世に存在しないんだから、自分の好きな恋愛物を、他のウザったい要素ゼロで追及した方が良いに決まってるんだが、こんな簡単な事に気づくのに10年以上かかってしまったな……。
2024/07/19(金) 03:57 その他自創作絡み PERMALINK COM(0)
エロゲとかアニメの主題歌ボーカルとかも、やたらいっぱいあるよりは作品全体をピシッと表す1曲~2曲のが印象が良い時って結構あるんだけど、こういうのもとにかくたくさん入れた方がエライ、みたくなっちゃうとこあるよね。そこら辺もアニメグルグルはすごく良かったなぁ……4曲全部、音楽と絵が大好きな原作者と原作漫画の為に練りに練ったアニメーション付きボーカル作ったんだなって感じで。マジでこのアニメのOP曲とED曲ほど見てて飽きないやつがない。

エロゲのふたり(URAN)のボーカル曲とスタッフロールの上手さも、多分そういうピシッとした上手さだよね。シナリオライター自らが手掛けてたと思うあの歌の歌詞、少し切ないエンディングのキャラ攻略後だと、OPと同じ曲なのにガラッと印象が変化する感覚があった。スタッフロールも、あのゲームは確かヒロインの絵も流れない、下から上にスタッフロールが流れていく形式だったと思うんだけど、あれも手を抜いているとかじゃなくて、映画監督の物語だから、映画のシンプルなスタッフロールを多分意識した形式だし……。

私は単に脳死でゴチャゴチャ色んな要素入れるんじゃなくて、必要ならゴチャゴチャ突っ込むのも大事だけど、毎回毎回、各作品ごとに知恵を絞って、作るものを選別したり増やしたりするような、脳死でない感覚や体験をしたいんだよな……。そういうのってどうでもいい人らは本当にどうでもいいから、一番重視されない事なんだろうけど。

今思うと、Twitter(X)ってホントになんでも語彙力飛んだ……!とかで済ませて一人一人の感覚みたいなものも味わいにくいし、何も私が欲しいものと噛み合ってなかったな……。なんであんな、脳死みたいな感覚ばっか喜ばれるんだろうな、Twitter(X)って。オタクとしての感性もウザったいこだわりも全部死んじゃった、むしろ自分で殺しちゃったオタクなんて、存在価値がマジでないと思うんだけどな。

しかしアニメグルグル2017、やっぱ創作姿勢がすごくカッコイイわ。ホントはあれもこれもどれもいっぱいやりたかった事合ったと思うんだ、その上でこの枠だとこれを最適にするしかないって色々知恵絞って、この枠組みで最高を仕上げて来たのが良すぎる……。こういう感覚って多分、素人でもっていうか素人一次創作の自分こそ見習った方が良い奴なんだと思う。もちろん無念はあるとは思うんだけど、あの作品全体からポケモン風に言うと「ベストを尽くしたんだ、悔いはない!」って言葉が聞こえてくるような感じなんだよね。幻聴だけど。

最終的に、ジュジュが「まるで打ち切りみたいね」って言い出すほど終盤は駆け足、それでもその自虐すらギャグ作品として更に勢いを早めるブーストにしちゃうあの執念みたいなやり口、ホント素人こそ真似するべき情熱だと思う。

ちょっと衛藤先生本人……っていうか代表作グルグルのみ?のイカレた創作姿勢は、色んな意味で常人が真似られないやつだしな……。読めば読むほど、ハマればハマるほどわかるんだよねそれが……。今なら言えるけど、絶対、渡辺道明先生より真似したら大ヤケドするタイプの作家だと思う。後追いが不可能。

渡辺先生のがやってる事シンプルだから、もしかしたら後追いが出来る才能のある人もこの世にはいるのかもしれない。まあ私は素人創作だろうともし知人が真似しようとしてたら一度は全力で止めるだろうし、自分がやろうなどとは絶対に思わんがな、この人の芸風も。

なんかね、こういう玄人しか出来ない技術真似しようとしてズッコケるってね、そもそも読む人ほとんどいなくても、後の自分が一番恥ずかしくて、それで何よりダメージ受ける感じなんだよね……。だからやめた方がいい。

というかその系譜で、クソラノベ一話一話読んでコメントくれてるカクヨムで付き合い長い人に、今正に善意の羞恥プレイされてるっていうかね。やっぱり嫌いまではいかない憎めなさもあるけれど、ホントに下手だよね、あのラノベは……。
2024/07/19(金) 03:46 その他自創作絡み PERMALINK COM(0)
っていうか比べるな比べるなって言うけど、ダンジョン飯の原作漫画とか冗談抜きで数ページ試し読みで目疲れて激しい車酔いみたいな症状出そうになって即閉じしちまったわ……。何あの、絵は上手いのに二度とこんな漫画家の著作読むかよ、ってなるような画面構成……。あんなに目が痛くて頭が車酔いみたいになる漫画、産まれて初めて読んだわ……。マジで何アレ?グルグルの漫画の画面でで目洗わないと正気を保てなかったわ。

なんかさ、近年のポケスペもだけどさ、画力はむしろ高いだろうに何やってんだか何言ってんだかもう全然わかんねぇような漫画、もうちょっと編集も何かツッコミ入れてくれや……。ポケスペとかもう原作も作画もベテラン作家過ぎて編集もツッコミ入れられねえだろうけどさ、背景真っ白けっけの作画に、枯れ切ったセンスねぇ説明台詞で全部済まして来るから、SV編とか私がギブアップしたXY編より読みづらさが悪化しててもうお手上げだわホント。

ホント、クソ小説よりクソ漫画のが始末に負えねえ、なんで大量の絵使って何やってんのか何言ってんのかわからん漫画、理解を脳が拒否るクソ画面漫画が出来るのかわからんわ。自作含めてクソ小説のがクソ小説化する理由はまだわかるんだけど、なんで漫画でそうなるの?

絵そのものが下手くそ(或いはヘタウマ)な漫画のが↑みたいな現象が起きないから本当に謎なんだけど、多分漫画ってのは単に絵が上手い、解像度が高いってだけだとそれがむしろ読む時足枷になってしまう事は結構あるジャンルなんだろうな……。

ほら、ちびまる子ちゃんの原作とか、アレの好みはさて置き、読む時混乱する人ってのは多分ほとんどいないと思うんだけど……ああいう上手さってほとんど取り上げられないよね、漫画だと。衛藤先生の漫画の上手さってのはそういう上手さのレベル9999っていうか、意味わからんでもなんかサラサラッと読めちゃうあの感じなんだけど……。

っていうか今時の絵が上手い言われる漫画、別に森薫さんみたいに何描いても楽しい!ってタイプなわけでもないのに、とりあえず全てのもの描きこむ感じだから3D酔いする古い3Dゲームみたいな悪い解像度になってるのが多くて読む気がしねぇ……。

なんかイラストとか小説の挿絵なら多分↑みたいなのも最高だと思うんだが、そういうアレって漫画の上手さじゃないと思うんだよな……まるで手抜きを叩かれるのを怖がるかのような描きこみはさ。

ラノベの挿絵のが、2000年代とか特に鉛筆描きのぼやけた仕上げのモノクロ絵流行ったけど(いとうのいぢがやってたようなやつ)、今もその系譜というか、なんかぼやけたような仕上げのモノクロ絵の人多いけど、むしろ小説の挿絵のが↑の私にはキッツイだけのギトギトギッチリした仕上げのモノクロ絵が映えると思うんだよな……。

フォーチュン・クエスト初期にあった、漫画も描ける挿絵担当の人が色々細かいモンスターとか小道具とか挿絵にしてたのが好評だったのも、↑の系譜というか、読者が想像だけで補うのが難しいところを解像度高く出してくれたって良さがあるんだと思うんだけどさ。

漫画の上手いとラノベ挿絵の上手い、自分の好きな方向と真逆に行っちゃってる感じでホンマ辛いなって話。

話題にされないけど、サムライ8より個人的には近年のポケスペとダンジョン飯のが読んで数ページで無理だった。サムライ8も確かに色々終わってるけど、一応試し読みぶんまでは全部ちゃんと読めた。腐ってもベテラン漫画家のネームと、こっちは問題ない同じく人気漫画家の作画だし(作画も上手いけど読みづらい、って指摘もあるが、あのネームだと十分見やすく頑張ってるほうじゃないかなぁ……)

未だに見かけるというか多分もうこっちのが主流の、ラノベのぼやけたようなモノクロ挿絵ってどうにかならんのかな……って思うけど、ラノベなんかオタク全体人口で言ったら人気作でも誰も読んでないに等しいレベルだから、誰も話題にせんのだろうな、こういうの……。

転移したら山の中~も、まさしくスローライフ版フォーチュンクエストみたいな、細かいものを見やすい仕上げのモノクロ絵でちょこちょこっと挿絵にして欲しいタイプの作品なのに、書店でページパラパラめくっても別に欲しくならんくらい挿絵がボヤボヤっとしててガックリなんだよな……。なんでラノベってああいう挿絵が主流になっちゃったんだろ……。

っていうかそういう芸風というか、色塗って完成みたいなタイプの絵描きがほとんどだろうから、しょうがねぇとは思うけど、イラストレーターってモノクロ挿絵描くのが下手クソな人多すぎよな。マイナー作品だと擦り合わせも下手くそで本文と噛み合ってない事も多々あるし、経費もかさむだろうし、いっそ表紙とカラー口絵以外ない方がマシのような気がするわ、アレは。ミミズクと夜の王形式(カラー絵だけ有名な絵師にかかせて本文に挿絵はない)のが良いと思う。

多分私が商業ラノベ読んでる時の違和感って、そもそもモノクロ絵描くノウハウ持ってない、普段も挿絵仕事以外じゃほとんど描かないタイプの絵師に無理矢理描かせてるからそうなるんだろうな。今更手遅れだとは思うけど、もうちょっとなんとかならんのかな、ああいう、とりあえずみんながそうしてるから形骸化してもそうしてる、みたいな現象。

今思うとミミズクと夜の王の絵の入れ方って、多分ラノベ的にはそこそこ挑戦的なやつで(絵の枚数自体は減る仕様なのが尚更)、あの辺の作品に合った特別仕様を、いくら大賞取ったとはいえ、当時まだ新人作家だった紅玉いづき先生に対してサッと出来るってのは、老舗レーベルの上手さを感じるな。

もうちょっと対象年齢が上のメディアワークス文庫とかだと、表紙カラー絵だけの小説はデフォルトなんだけど、多分今でも電撃文庫枠だと面白い事してるよね、ミミズクの絵の入れ方、というか思い切った切り捨て方。

こういう話も「そもそもミミズクつまんない」とか「いや面白い」とかそういう話になって他人と出来ねえんだよな……まあもう自分の気にする事ってこの世の大半の人が気にしないものばっかなんだって最近やっと気づいたから、もう別にいいけど。
2024/07/19(金) 02:45 作品感想 PERMALINK COM(0)
しかしアレだな、2の第138章最新話で抱きつかれるだけで顔真っ赤になってるニケ見るとやっぱり関係性としては変わって来てはいるんだなとは思う。その変わって来てはいる、でもう終盤に差し掛かっちゃってるのがアレだが……。

昔は土壇場でククリが思わず抱きついたりして来てもそれどころじゃなかったか、単に守りたい子というのが強かったのか、とりあえず無印だとくっついててもここまで意識はしてない事が結構あったっぽいと読み返していると思う。

でもニケのホントのホントの素はナンパっぽいとこじゃなくてこっち、って感じがするな。死ぬほどウブみたいな……。ニケはコミカルなツッコミ&ナンパ気質が取り上げられることが多いけど、2の天然ボケとウブっぽいお兄さんの方が素のような気がして来た。

ニケが抱きしめ返せない理由は衛藤先生が2の単行本内表紙で言ってたブラッドベリの霧笛を読んだらなんとなく分かった気がするが、やっぱちょっと初々しいを通り越して異常なんだよな、それは……。しかしブラッドベリは読みやすくてすごく良かったが、哲学系はホント私には合わねぇな……フロイトとかちょっと全集めくっただけでお手上げだったし、ニーチェは読みやすそうだけど別の意味でヤバそうだし(読み切れたらまた詳細ココに書くけど)。

なんとなく、わかった気になる程度でも哲学系の本読んで楽しめる人ってのは私よりずっと本を読むのが好きなんじゃないかなぁと思う。だから衛藤先生もこんなに漫画が異様に上手じゃなかったら(単に等身が高くて見栄えがいいとか、そんなつまらない話ではなく、異常なほどの読みやすさとか漫画全体を使ったミステリーが出来てしまうとかそういう意味で)、その繊細な心理をより生かせる小説とかのが向いてるような気がする。
2024/07/19(金) 02:12 グルグル考察 PERMALINK COM(0)