やきにく亭
～キャベツを添えて～

舞hime１７話まで。もうさぁ、一緒にいた妹分放置して、謎に学園に戻って、結果やっぱり妹分が入院級の大ケガした楯の知能指数の低さには心底呆れたわ……。まあそこは一応反省するからいいとして、お前、舞衣が一瞬とはいえ行方不明になったのにさぁ、まあ気まずいからあの場で何も言えなかったはしょうがないにしてもさぁ、こっそり無事で良かった、とすら思わないの？

楯の描き方、ホントこりゃねぇわ……。いくらなんでもとちり過ぎだろ。楯の描き方だけはホントにプロが書いてんの？ってレベル。脚本の不得意分野と粗がみーーーーーーーーんな楯としほに集中してて、ここまで下手だと楯に同情しちゃうよな

例によって他のキャラは良いというか、アリッサとミユの心情なんかは、雪と雪だるまに引っかけて本当に美しく描かれていたんだがなぁ……。わざわざ１５話にＥＤノンテロップバージョンの差分用意する徹底っぷり。二人を最後まで綺麗に見届けてあげてくださいってか。

１７話もかけて全ての描写が滑り散らかして何も盛り上がらない史上最大のゴミカップル楯舞に反し、ここまで順調に仲良くなっていく過程を積み重ねて、とうとう決定的なイベントが起きてより親密になったのがわかる巧晶、同じ作品内で雲泥の差が出過ぎだろ。

巧晶はね、あまりに弱く儚い存在に手をかけようとしていたのに気づいて、逆に身体張って救ってしまうわけで、まだ付き合ってもいないのに愛だよ、愛……。

かりんに雨水健太がいたように、蒼葉梢に白鳥隆士がいたように、ククリにニケがいたように、不幸な少女には最高の王子様をつけるべきなのに、舞衣は楯カスクズが王子様っていう……。終わりだよ、このアニメ……。

なんか知らんが、不幸な王子様（弟の巧海）には最高の王子様みたいなお姫様（晶）がついたらしいけど。

っていうかさぁ、常にニコイチ状態の巧晶みたくいつも一緒にいるならまだしも、こんな、そもそも絡みが少なくて、お互い普段の相棒が別にいるような楯と舞衣を真実恋とか言われても何も愛着がわかないし反応に困る。

普通、楯みたいに既に横に女の子がいるのに、それでも他の女の子に恋に落ちるってのは、それだけ抗えないくらいの運命性があるわけで、楯と舞衣ってそこまでの描写ないし、むしろしほとのが反応がまだまともだしくっつくお膳立てもあるから、別にしほでいいじゃん。ってなっちゃう。なんか知らねーが楯も舞衣も、当て馬王子と当て馬姫相手のがちゃんとした描写あるんだよな……。

グルグルハマり散らかしてる直後に楯カス見るの、ほんまにフルコースの後に粗大ごみ入りウンコ食ってるのと同義で草生える。せめてウンコ単体で食わせてください。マジで楯カス、動く創作しくじり先生。

あんまりにも楯カスのターンがつまんない上に不愉快だから、「ニケは妹分みたいなとこあるククリを常に見ているし、放っておくなんてもっての他だよなー、楯にはとても出来ない」って現実逃避をし始めるようになった。

っていうか、ニケククみたいに常に一緒にいる（それも、相手の方はベタ惚れしてる）みたいなコンビで、何か知らねーけどあまのじゃくで別のキャラとくっつけるのほんまやめてくんない？んな誰得ハーレムする暇あるなら、本命を本命とわかるようにちゃんと描けよ。

一応妹分としては大切みたいなんだけど、１６話でやっとそれを言うレベルで、普段大切にしてるように見えないから説得力ないんだよね、楯。大体お前、しほ放置して謎に学園に戻った結果、しほが大怪我したわけで、そこで大切言われてもね（流石に入院した後はべったりになってるけど……）

あとさぁ、流石にもう、舞衣も楯も状況的に言えないにしても、心の中でくらいはっきりと、ホントはあの人が好きだって認めろよ。まだツンデレかましてんの、いくらそれが言える状況じゃないにしたって、すげぇイライラするわ……。最後の見せ場（誰得……）まで取っておいてあるんだろうけど、流石にそこまでツンデレ徹底しなくてもいいだろ。

他のカップルやコンビが既に出来上がっている中でコレだから、スゲェ悪目立ちするよね、楯舞。

舞Himeすごいな、メインカップルの男の方が、思わず本音を叫んでしまい、ヒロインも本音を漏らすという恋の盛り上がるシーン見てても、こっちはクソほども盛り上がらない。

イベント自体は四角関係も相まってすごく面白いのに、楯がここまで舞衣に全く可愛げも見せなければ、水着回お泊り会ケーキ&お誕生日回とみーんなおいしいイベントも外してるし悪態ばっかだから、普段なら恋のゴシップとして身を乗り出して画面に食い入るようなイベントが、楯の赤ペンに忙しすぎて何も盛り上がれない。あっそう。って感じ。

イベントでまともに舞衣を可愛いと思ったり、もっと嫉妬の描写があったりすれば、今回も全然印象違ったのに。空気がやっと主張した程度なら乗れたかもしれないのに、ここまでずっと態度悪いだけだもんなあ、楯カス。恋愛×バトロワ作でここまでメイン男女カップル描写が終わってるのはまことに残念。

姉貴に甘えるのをやめはじめて、お祭りで楽しそうな巧海と晶くんは「順当に仲良しになったなあ……」と感慨深かったのに。

楯に疑われ、弟も自分から離れようとしはじめて寂しさが隠せず、身近な優しさに縋ろうとしてしまった……。っていう舞衣の心理自体はすごく上手なのに、本命お相手の楯だけなんでこんな描写全てが終わっているのか……。

まあそりゃ妹分みたいな子が大切な愛する運命の女であるグルグルのニケや、魔王学校のヒロと比べちゃいけないが。似たような構図のぷいぷい！（妹分がいて、本命ツンデレ）と比べても楯って態度が悪いよね。13話でやっとしほ可愛い的な反応したっていう。サラッと妹分も本命ツンデレも可愛いって言ってた思ってたぷいぷい主人公がどれだけイヤミのない、良い男だったか思い知ったし、夏緑先生への尊敬が深まったわ……。

とにかく楯カスの全てがしょーもない。しかも楯舞以上に萌えない先生×シスターとかいう謎カプまで出て来て戦慄してる。もうこのアニメの男女カプは巧晶だけで良いんじゃないかなぁ！

一方で、ハルカとメガネっ娘みたいな女子友情はほんのちょっとの描写で「一生一緒にいてくれ……」ってなったので絶賛と罵倒の差が激しい。

このアニメの優れてる点は、女子友情・百合がサッパリしていて、しんみりする綺麗な描写や微笑ましさでもって描かれるから、百合が特別好き出なくても愛着がわく部分。

ミコトが舞衣取られたくなくて、アリッサちゃんに嫉妬するところはただただ可愛いしかなかったし、花咲く野原でミユがアリッサの歌を美しい表現で褒めるくだりなんかちょっと泣きそうになる。あまりにここの空気が優しかったせいだろう、後のシーンで舞衣がミユを攻撃するのをためらっちゃったのも良かった。

舞衣ちゃん、楯カス絡まなきゃ本当に好みの良い女主人公なんだがなあ……。この後のヘイト溜まるだろう展開では知らんけど、ここまでの話で、楯絡みを除いて舞衣がイヤミのない良い子なのはやっぱり描写が上手いんだと思う。

この美しい感性が何故巧海以外の男子だと死んでいるのか……。シスターの彼氏や楯のターンはホントにただただキモいよー。

作り手の苦手分野とキャラの役割分散のしわ寄せが、態度が終始悪いだけの楯とか、ド三流女性向けみたいなペラッペラのセリフしか吐かないキモい男の先生に行っちゃってる感じの悪夢。

作品の好みの傾向的にも、私がやりたいのってカップル創作なんだと思うのだが、アルジェンとアオイがどうにも越えられない壁壁感あるなぁ。ソフィアとアビスくらいかな、コレ以降で自分で良い思ったの。ＢＬだとアルジェンアオイ以上に愛着持てるやつ作るの難しいのかも。今書いてるのもどうも上手くいかん。


夏緑先生のすごいとこはあんだけ大量に作品量産して、キャラと作品全部に愛着が見えるとこ。流石に仕事引き受けすぎて薄い時期とかあるけどそこと恋の描き方が綺麗なのはデフォルト固定状態なので本当にすごいと思う。

舞himeの楯が、同い年の女子に「なんだかんだ言っても普通の女子高生」とか妙におっさん目線くさい事言っちゃってるシーンと、グルグルのカセギゴールドが、台本がないとまともなカッコいい台詞を言えない設定のはずななのに、急に「シンデレラもう１２時か？」などと、ククリに対して台本なしで言い出してしまうシーン。

どっちも創作しくじり先生案件なんだが、グルグルのが感性が美しすぎて許してしまうな、やっぱ。

っていうかこういう細部のしくじりにこそ作者の本当の心が出てしまうと思う。とっさに使う言葉にこそ、作り手の本筋と本音が出て来る。ある程度は推敲でどうにかなる案件だが、まぁ商業仕事は特に、そんな暇もない事多いだろうしな。

楯は本当、こういうちょっとした言動すら大失敗というか、ああ、書いてる人がおっさんなんだな……って冷めるし醒める……やっべぇな。いや、多少細部にまで気が回らないなんて悪い意味でも良い意味でもよくあるんだが、楯はもうこんな細部でもカバー出来てない、ある意味完璧なしくじりが何もかも致命傷感あるからな……。

舞Himeの楯カス、なんでこんなダメキャラなのかって、一番は誰に対してもただ失礼でつまらなそうだから。だな。冗談抜きで、誰に対しても反応が同じ。

普通の作品なら、妹分のしほには優しいとか、舞衣とは口ゲンカが絶えないけど舞衣の弟とは意気投合するとか、そういう描きわけがある、っていうか楯以外はその辺上手すぎるほどよく出来た作品なのに、何故か楯だけ誰と絡んでも同じように態度が悪いだけで、不快なのにつまらないという奇跡のダメさが完成してしまっている。

マジで何コイツ……。私が個人的に合わない、嫌いってだけならいいんだが、こんなタイプのダメさは初めてだな……。多分楯みたいなタイプだけ、ピンポイントに描くのが苦手なんだろうけど……。こりゃひっでえわ。

ダイ大のポップなんかは、本命マァムにこそついつい意地悪な事余計な事言っちゃったりしてケンカが絶えないけれど、ちょいちょい彼女の為に頑張ったり、それが人間としての成長を描くのにも貢献していたり、ふとした時マァムの心の美しさに惚れてドキッとしたりっていう感動要素や年相応の可愛い反応とセットだったりするじゃん。アバン先生とかマトリフ師匠には弟子として懐いている、って微笑ましい側面もあるし、一方で、普段年上ぶったりはしないけど、ダイが無力化されてる時とか落ち込んでる時なんかはちょっとお兄さんらしい頼りがいが見えたりもする。

そういうキャラクターの多彩な一面ってのが楯カスには全然ないのよね。キャラクターの多い作品で、ヒロインの舞衣に対する役割が分散しまくってしまっているのと、楯みたいなタイプを描くのがおそらく苦手ってのが合わさって、薄くて不快な「虚無」が完成してしまっている……。誰にでも一定の態度で感じが悪いから、本命の舞衣とのケンカップル的な運命的相性も全然説得力がないしね。やべぇなこの萌えない粗大ごみ！？

冗談抜きで、ここまで描き方がヘッタクソなキャラクター見るの生まれて初めてレベルだわ。

当たり前過ぎてキャラクターの描き方で言われる事がないレベルだけど、「絡む相手によって態度、役割が違う」って描写としてすごく大切なんだな……。こういうキャラによって違う挙動が描けないから、少数精鋭的作品は相当運命的相手を濃くしないとダメなわけか。なるほどな。

やっぱりその辺、グルグルのククリとニケはかなり優れたコンビなんだな。ダブル主人公で運命的な恋の相手でバトル的にも相棒で、勇者と魔法使いってだけでなくて王子様とお姫様ってまあ並べるとてんこ盛りだけど、そのくらいやらないとあれだけの少数精鋭では輝かない。言っちゃあなんだが、衛藤先生すらニケとククリ以上が出せなくて他の作品だと苦戦してるように見えるレベルだしな。

っていうか全体的に、女子キャラのが個性爆発で可愛すぎて男キャラがパッとしねぇんだよなこのアニメ……。結果、拓海くらいしか男の子で魅力的なキャラもいなければ、男女カプも巧海×晶以外魅力に欠ける。せっかく恋愛×バトロワなのにコレはもったいないな。いっそ百合(ガチ恋愛と友情両方含む)特化アニメで良かったんじゃねーの？ってレベル。お姉さん想いの病弱男子の拓海と、ぶっきらぼうに見えるけど心優しい晶の組み合わせだけは最高に萌えるから、彼らは据え置きとして。

巧海と晶、割と絡む相手がシャッフルされるこのアニメとしてはニコイチ状態の扱いでその時点でもうカワイイんだが、だんだん打ち解けて行ってるのもよくわかって、そこも最高にカワイイ……。カオスなケーキギャグ回が拓晶の力によって一瞬で感動回と化してしまった。なんだこいつら天使か？

誰でも一定の反応ってなら、ミコトはむしろそこが最高にキャラ描写として優れてるんだがなぁ……ミコトの妹力すごい。キャラにそもそも年上のお姉さんが多いといっても、マジでミコトはミコトと絡むとどの女子もお姉さんみたいにしてしまう。同じ年下女子キャラの奈緒やしほすら、ミコトと絡むとお姉さんに見えるレベル。自分の兄上以外はお兄さん、お姉さんなんて呼ばないのにね。

ミコトの妹オーラすご過ぎというか、ゲームの運命の系統樹でもでもそのまま据え置きで妹系ヒロインだったんだが、なるべくして妹分ヒロインとして収まってたんだなぁ、って感じ。妹キャラも、雑に兄貴キャラを配置したり、お兄ちゃんお姉ちゃん呼ばせればいいわけじゃないんだなぁ。周囲の挙動がお姉さんを作り、妹分を作るんだなぁ。って感じ。ゲームでも一番気に入っていた子だったが、アニメでもミコトは非常に可愛い。

楯はホントに似ても焼いても食えない粗大ゴミだが、既に９話の時点でキャラを描く時やってはいけないがギュウギュウに詰まっていて、創作してる人はダメなキャラ評者のサンプルとして一度は見ておくべきなんじゃないか？ってレベルに達していると思う……。ちなみにこの後更に酷くなるらしい。やべぇな……。

ホント楯カス以外は、絵柄もシュッとしてて作画も動画も良くて、キャラクターもちょっとした描写で魅力が爆発してて、今見てもあんまり古い感じしないんじゃないか、って思う作品なんだけどな……、楯カスだけもうキャラデザからダサいのすごいよ……悪い意味で。

楯ほどコイツだけピンポイントにキャラ描写が終わっちゃってると、楯も被害者なレベルだよな、ホントに。

こないだ読んだクソみたいな近親レイプ自称感動漫画、そもそもあそこまで共に生きるのも一緒にあの世に連れてって貰うのも拒絶してると、親友なのに主人公の事嫌いなの？ってそこから疑問に思えてきたな。

なんかああいうのってさ、連れ去ってしまいたい、このまま成仏せずずっと一緒にいたい、そういう勝手な気持ちを押しのけて、一人にしてしまう申し訳無さを抱えながらあなたに生きて欲しい、って言って去る流れだから泣けるわけで、そういう心情すっぽり抜け落ちた上でやられても、一緒に生きるのもあの世に連れて行くのも嫌なくらい嫌いにしか見えねえ。

次元友情or恋愛系で残される側の気持ちを考えるターンも、本当はずっと一緒にいたい置いていく側の気持ちもすっぽ抜けてる作品引くとキッツイわぁ……。描いてる本人はさも美談だと思ってるから余計にな……。

キノの旅の優しい国で、娘ごとあの世に連れて行った両親のがエゴ文脈だけど理解出来るわ、このクソ漫画の美談扱いの拒絶よりさ。最後生き返らせられて「重い」って主人公が笑ってんのも意味不明過ぎる。重いならむしろ連れて行くだろ。取り憑いて殺すホラーのがまだわかるわ。

ぬ～べ～スピンオフのいずなでも、恋人の死をやっと吹っ切ろうとしてた男に、いずなが死んだ女を成仏させるため半端に生き返らせて、男の人ずいぶん傷つけちゃって後味悪い話あったけどさ。残される側のがやっぱり辛いところがあるし、半端な救済なんかもってのほかよね。

別にシナリオが穴だらけくらいどうでもいいが、作者のやりたい自称美談で人間の感情が疑問だらけのやつはキッツイわぁ。人間の心理って、そんな単純じゃねーから。好きだから巻き込みたいとも思うし巻き込みたくもない、好きだから殺して自分のものにしたいししたくない、そういう矛盾が表裏一体であるのが人間なんだよな。

私の知ってる他の作品は、結局連れて行かなくても、本当は連れていきたいとか、成仏せずに取り付いてやりたいとか、なんかそういう気持ちは、描かれてたけどな。或いは身勝手な恋人達として一緒に死んで、残していく義理の娘に申し訳ないくらいは言ってたがな。

作者がおんなじ立場だったら、そういう気持ちがすっぽ抜けた上でぽーいってテキトーに親友でも恋人でも家族でも置いて行けるんか？そっからリアリティがなさ過ぎて疑問しかない漫画だった。

まあジサツ繰り返すメンヘラなんかあの世でもお守りすんの嫌だとは思うが、あんまりじゃない？（別にそういう話じゃないのは知ってるが、そう見える）

最近認知の歪み系クソを読み過ぎて、疑問のゲロが止まらない。